節分
お不動さんで買ってきた炒り豆

“節分”は読んで字のごとく季節の分かれ目のことであり、四季それぞれの分かれ目を“節分”と呼ぶのだろうが、いま節分といえば立春前日の23日を一般的にはいうようだ。


今年の立夏は55日の子供の日であるが、ということは次の節分は54日となるが、ゴールデン・ウィークの真っ只中に「鬼は外、福は内」をやったとすると、多分、ご近所の人は、「あの家は何をまた季節外れの無教養なご家庭か」と、笑われてしまうのだろう。


わたしも、やはり「鬼は外、福は内」は、窓を開け、冷たい北風が室内に吹き込むなかで、口早に「鬼は外!福は内」と言いながら窓を閉めるのが、一番、季節感があってよいと思う。  

鬼はそと〜!!

結婚して初めの頃は、玄関脇に柊の枝とイワシの頭を突き差す風習をまねていたが、毎年、翌朝になると野良猫がイワシを食い散らかし玄関先が汚れるので、3、4年でそれは止めてしまった。

 


「あの柊はどうしていたの」と、今回、家内に問うたところ、昔は節分が近づくとお店に鰯と柊の枝がセットで売っていたが、最近は目にしないとのこと。

 


そう言えば、この頃は恵方巻とかいう関西の風習とやらで、節分が近づくとチラシで巻き寿司の写真をよく目にしたりするが、何かバレンタインチョコがチョコレート企業の陰謀であったように、鰯の生臭さとは異なるスーパーなどの“売らんかな”魂胆の胡散臭さを感じ、うちではその“恵方巻かじり”はやっていないし、やる気もさらさらない。


ただ、こうやってグダグダ書いていて、なかなか宝くじが当らないのも、「鬼は外」は、結構大きな声で威勢よく豆を撒くのに対し、「福は内」は後の始末が大変でないように控えめな声で炒り豆を室内に撒くのが一因なのではないかと・・・、いま、気づいたところである。

あまり散らからぬように「福はうち〜!」と撒くの結構、難しいんだよな・・・

節分が終ってなるほどと合点した。これを“後の祭り”というのだろう。来年こそは大声で「福は内」も叫び、遠慮なく福を呼び込み、宝くじを当てようと誓った今日である。ただ、「買わなければ当らないのよ」と、いつも家内に言われる通り、まずは、購入することを忘れないようにしなければとも、思っているところであります。


冗談はともあれ、インフルエンザが流行しているとか、くれぐれも皆さま、今年も健康に留意され元気に過ごされんことをお祈りいたし、節分の記とさせていただきます。