「辺野古以外があるか。私は決してないとは思っていない」。

鳩山由紀夫元首相が5日の東京都内の講演で、米軍普天間基地の移設先についてまた口先だけの妄言を吐いた。 

普天間基地の移設問題で、この男はまた人前で恥らいもなく辺野古以外を検討すべきだと語った。

 

そもそもこの男は20097月の総選挙で「最低でも県外」と絶叫。その後、県外に具体的適地を探る汗もかかずに20105月、“辺野古周辺”と具体的地名を明記した政府方針を閣議決定しているのだ。


この男の精神は破たんを来していると云うしかない。


「首相を務めた人間としての責任がある。『あとは野となれ』という立場は取るべきではない」、「総理をやった責任がある。何らか関わらなきゃいかんと思っている」とも語った。


そんなら、やってもらおうじゃないか。“関わる”なんて他人頼みの言い方をせずに、沖縄問題のど真ん中にでんと坐ってもらおうじゃないか。


故小渕元総理が早稲田大学の学生時代の4年間、夏休みの間はずっと沖縄に滞在し本土復帰運動に関わり続け、政治家になっても沖縄問題に心を砕き続けたように、信念を持ってやってもらおうじゃないか。


そんな偉そうなことを言う前に、あんたはそもそも「首相を務めた人間は、政治に口を出すべきでなく引退すべきだ」と首相在任中に宣(ノタマワ)っていたねぇ。


そして、「最低でも県外」問題での無責任言動の繰り返しで苦境に追い込まれ内外から叩かれるや、とうとう首相退任に追い込まれ、母親からの巨額贈与脱税問題を追求されたこともあり、「政治家をやめる」と虚言を吐き、かろうじてその燎原の火をくい止めた。


現に、その虚言のお蔭でこの男はまだ政治家という最も言葉力を必要とする職にまだしがみついている。虚言力も言葉力と云えば、資格があるのか?


いやいや、許せる話ではない。要は適当なことを口で言わずに、まず沖縄に入りなさいよ。そして、具体的に辺野古移設に反対する人たちと、膝詰めでひと月でもふた月でも議論、いやとっちめられてみなさいよ。


あんたと喋ってもよいという沖縄の人がいればの話だけどね。


そして、こんなふざけた鳩山という人間の与太話をメディアが取り上げること自体、なんか沖縄の人たちを愚弄しているような気がして実はならないんだよね、俺は。