穂高温泉・安曇野、泊まってみたい宿=にし屋別荘
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安曇野市穂高有明3618-44

電話:0263-81-5566


 お宿「なごみ野」は北アルプスの麓を走る山麓線沿い、4000坪の広い敷地にゆったりと建つ大きな「お宿」である。


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なごみ野

前泊した「にし屋別荘」の一年後の2001年の創業である。「にし屋別荘」が新潟の古民家を移築し、その素朴かつ骨太な造作を活かして実に味のある大人の雰囲気を醸し出しているのに対し、「なごみ野」は外観から内装まで新しく木の香りが漂ってくるようで、新築まだ間もないと勘違いするほど手入れが行き届き、「宿」というよりどこか和風ホテルといった趣きである。


ロビー
暖炉のあるロビーでウェルカム・ドリンクで〜す (☆゚∀゚)

 部屋は大人数向けの18畳間(和室二間)からわれわれのような夫婦もの向けの8畳間まで合計で15室あり、各パーティーの目的に合わせた利用が可能である。     


婦人向け露天風呂
貸切家族露天風呂

そのため温泉も男女大浴場から露天、家族用貸切露天風呂とお客の用途に合わせた設営になっている。

緑に囲まれたテラス
テラスでコーヒーを
テラスで朝食後のコーヒーを

 そしてティータイムが愉しめるゆったりとしたロビーや広いテラス、湯あがりにのびのびと憩える湯上り処やリラクゼーションルームといった共用スペースが充実し、魅力的である。

リラクゼーションルーム
湯上り処

 そうした「なごみ野」でやはり一番の押しは、料理長の神社(ジンジャ)正樹氏の手になる創作懐石料理であろう。素材ひとつひとつの細かいところまで手をかけた一品、一品に正直、驚き、感心もした。 


なごみ野献立
当夜の献立

 そして味はもちろんだが、見た目の美しさ、可愛らしさはとくに女性客には堪らないのではないかと感じた。そう・・・、家内もこの夜のディナーには殊のほかご満悦の様子であったので、神社さんに花マル (*'-'*)!!


さぁ、ディナーで〜す!!
前菜
空豆の挟み揚げ・・・、細か〜い!
冷やし茶碗蒸し
岩魚のお造り、最高で〜す!
焼物だけど、やけにお洒落
丁寧な調理、よ〜く見てください
信州サーモン湯霜がおいしい・・・、冬瓜のこの薄切り、初めての食感でした
信州桜井牛の蒸焼と青海苔入りの畳鰯、これまた上品!
鮎茶漬
可愛らしいけどボリュームたっぷりの嬉しいデザート

 前日の「にし屋別荘」と当日の「なごみ野」はお客の旅の目的、その時の心持ちによってその良さが格段に引き立てられる性格の宿である。その旅を「どう演出したいのか」、その主題によって、この二つの宿はひときわ魅力を増すのだと思う。


木漏れ日のなかで
朝食後のコーヒーとデザートを・・・

旅路にある人それぞれが、手造りのドラマを演じる主人公として立つ舞台こそ、「にし屋別荘」であり「なごみ野」である。それこそが、そう名画に流れる主旋律のように・・・、旅のひと時に美しいメロディーを添えてくれる・・・、本物の「宿」なのだと気づかされたところである。