サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝戦で、なでしこジャパンが世界ランク一位の米国を破り、世界の女子サッカーの頂点に立った。

 

米国の高さとスピードある猛攻を必死に防ぎ、前半を何とか00で折り返したものの、後半24分にモーガンにゴールを決められたときは、やはり世界ランキング一位は半端じゃないと正直、これでゲームセットと思った。

 

それから12分後の試合終了9分前に、ゴール前のこぼれ球を宮間が押し込んで、同点とした。

 

なでしこの全選手がゴールを目指し、あきらめずに前を向く姿勢に感動した。

 

そして延長戦に入って、前半終了1分前に米国のエース、ワンバックがヘッドでゴールした時は、今度こそ「万事休す」、「ここまで」とあきらめ、心が折れた。そして、「でも、これまで、よく頑張ったな」と心の中でつぶやいた。

 

延長後半も一進一退の攻防のなかで、試合終了も間近となった終了3分前の宮間からのコーナーキックを沢がたぶんヒールじゃないだろうか、ゴールに流し込んだ。

 

信じられない光景だった。奇跡だ!!こんなことがあるのだろうかと思った。知らぬうちに涙がほほを伝わり落ちていた。言葉がないというのは、こういう時に使うのだと知らされた瞬間だ。

 

PK戦でのGK海堀はもう神がかりだった。信じられない!信じられない!光景が続いた。サッカーの神様があきらめない「なでしこジャパン」の頭上に降りてきたのだと正直、思った。

 

東日本大震災で落ち込む日本人たちに、「あきらめない」というあとには「栄光」と「希望」が本当にあるのだということを、強い気持ちと行動で見せてくれた「なでしこ」たちに、心から「ありがとう!」そして「おめでとう!」と言いたい。