東電・計画停電、19日(土)〜24日(木)のグループ別停電時間帯

東北関東大震災に関する緊急アピール(衆議院議員・山本幸三)

東北関東大震災後一週間が経ったのを機に、午後810分より菅首相は国民へのメッセージを発した。

 

「まさに日本の危機、私たち日本人にとって試されているとき。奇跡的経済成長など国民の力で成し遂げてきた。この大震災でくじけてはならぬ。国民一人一人ができることは何なのか、心に刻み、国の再興に力をつくして欲しい」などと、菅首相は国民に呼びかけた。しかし、その言葉はなぜか国民にすべての責任をなすりつけるように聞こえ、国民の胸にその語り部の心はまったく伝わってこない。

 

「みんなで頑張ろう」、「国民が試されている」

 

 ある意味、それはその通りなのだが、この男が大震災以降にとった一連の行動、指示、判断を見る限り、さまざまな責任回避、東電を恫喝するばかりの原発事故対応である。国家の最高責任者として「俺が責任を取るから、ギリギリの対応を各自早急に取ってくれ」といった姿勢や覚悟は一切見えない。

 

 今夜の会見も上滑りの言葉だけが国民の耳に響くだけで、心に訴えるものは皆無である。国民と一体となって国難に対処しようと云いたいのだろうが、実際の菅直人の怒鳴りつけるだけの危機対応を見てしまった今、彼が語りかける限り、どんな言葉であろうがそれは空疎でしかない。こうしたリーダーを選択した国民の悪夢以外の何ものでもない。

 

 こんなくだらない会見をする時間があれば、一滴の灯油、ガソリンを雪降る被災地に一刻も早く届ける努力をしろ!!

 

 温かな一粒の米を被災民の口に早く入れてあげろ!!

 

 原発事故で危険エリア内から避難を指示した際に、寝たきり老人など動けぬ人に対し、避難しないのであれば「責任は自分で取れ」と言い放った政府。

 

 こんな政府の指導者の言葉など今後、一切、いらない。国民に「国際社会から試されているのだ」などと責任転嫁などするな。国民の生命と財産を守るのが政府の責任であることは言うまでもない。

 いま、国民の命を守る切所に来ている。内閣の責任追及は後でよい。国民に伝わらぬ言葉はいらない。いまやるべきことは、言うまでもなく国民の命を救う具体的行動なのだと、この責任回避にのみ終始する菅直人という卑劣漢に大声で言いたい。