京都市左京区下鴨宮崎町17(市バス下鴨神社前徒歩3分・下鴨本通り沿い)
水曜日定休日なのでご注意あれ!
075−781−1460
下鴨神社・糺の森
いまが盛りの紅葉
「最後の忠臣蔵」で役所広司扮する瀬尾孫左衛門が紅葉の中を歩いた場所
12月6日、京の名残の紅葉を下鴨神社で堪能した。「糺(タダス)の森」のなかを紅葉狩りした。日頃、とくに歩くことに無精なわたしであるが、ついつい美しい紅葉に目を奪われ、「お〜っ!」、「わ〜っ!」と声を挙げているうちに、ずいぶんと歩数が嵩み、気がついたら、足が痛い!何か気つけ薬が・・・
境内にある末社・御手洗社に手を合わせ、御手洗池を眺めたからにはと云うことで、こじつけの様ではあるが「加茂みたらし茶屋」へ向かい、暫しの休息をとることとした。御手洗社に加茂みたらし茶屋の提灯がしっかり奉納されているのだから・・・
毎年土用の丑の日前後に行われる「御手洗祭り」が、神池である御手洗池に足をつけ罪や穢れを祓い、無病息災を願うお祭りなのだから、紅葉狩りで足を痛めたのなら治癒を願って所縁の「みたらし団子」を食すのがよいという理屈である。
え〜っと、そんな屁理屈は、実はタクシーの運転手さんが疲労困憊のわたしに救いの手を差伸べ教えてくれたのです・・・が。
そして、わたしの好物である「みたらし団子」発祥の地が、何とこの「加茂みたらし茶屋」であると説明を聞き、ビックリ!
加茂みたらし茶屋
こじんまりした店構えであるが、鬼子母善神の祠を祀った前庭には緋毛氈の縁台に野点傘という風情ある光景も乙である。
当日はちょっと肌寒さもあったので店内に席を求めたが、外で野点の雰囲気を楽しむのも一興である。
奥にもお席があります
本家のみたらし団子は、ビー玉を気もちひと回り小さくした愛らしい団子が五つ串刺しになったもので、突端のひとつだけが離れている、変わった様子のものであった。あとで説明を訊くと、団子は人体を模しており、頭が1つと四肢を表わす4つなのだそうです。そう聞くと、ガブッと団子をっていうのも見ようによってはグロではありますが・・・。
何はともあれ、タレは甘過ぎず辛過ぎず、団子もお焦げの香ばしい匂いがして、本家「みたらし」は流石とまさに舌を巻かせるものでありました。
さらに僅かの生姜がきりっと味を〆めた甘酒も本物のテーストで、お試しの価値は十分あると思います。
下鴨神社へお参りの節は、ぜひ、この「みたらし本家」の「加茂みたらし茶屋」へ足を運ばれてはいかが。