いよいよ、わがサムライ・ジャパンが今夜(現地時間29日午後4時)、初のベスト8進出をかけて、南米の強豪パラグアイと対戦する。

今回のWカップは、戦前には過去にないレベルで盛上りを欠いていた。ドイツWカップまでの3連続出場の中田英寿のようなスーパースターの不在が、そもそもサッカー熱自体を冷え込ませていた。そして、本戦前の強化試合での連戦連敗によって、国民のWカップへの関心は一層低下し、大方が予選リーグ敗退を予想した。

 

私はあの得点力のないFW陣では、一点もとれずに惨めな予選敗退をすることを確信していた。初戦のカメルーン戦も気乗り薄でTV観戦し、勝利したときも嬉しくはあったが、これでみっともない予選敗退がなくなったと胸を撫で下ろした程度であった。

 

オランダ戦の0―1の敗退は予想を上回る健闘で、正直、ちょっと日本のチームを見直した。

 

それでも、丑三つ時に試合開始のデンマーク戦は、どうせ負けるのだからと熟睡状態。飼い猫の隣太郎に起こされ、枕元の時計の針が四時半を指していたので、それで様子を見たところ2―0で勝っている。ビックリ!!

 

3―1の勝利に、猛烈にビックリ!!!

 

本田圭佑のゴール左コーナーへの華麗なFK、続く遠藤保仁の右コーナーへのFK。駄目押しとなった岡崎慎司の流し込み。

 

ビデオと生とごちゃ混ぜで観たデンマーク戦。正直、ひょっとしたらと決勝トーナメントでの初勝利が頭をよぎった。これだったら・・・。

 

そして、パラグアイの強さが日に日にメディアで喧伝されるようになり、とうとう、決戦の日を迎えた。

 

今夜は久しぶりにウィスキーの水割りを横において、サムライジャパンの勇姿を楽しむことにしよう。試合後、次の行に「信じられない!!!」、そして、タイトルに「勝った!」と、書き加えられたらいいなと思いながら、心静かに筆を置くことにする。

泣くなよ、駒野〜!!!