上田市前山553
龍光院の正式名称は宝珠山龍光院、本尊は釈迦如来である。当院の由緒は寺伝によれば、鎌倉時代の弘安5年(1282)に塩田北条氏の二代目北条国時が開基、月湲(げっけい)和尚を開山として創立されたとある。塩田城跡より600mほど西方に位置し、塩田北条氏の菩提寺となっていた。城の鬼門に位置し塩田城を護る役割を担っていた前山寺とともに塩田北条氏とはとくに縁の深い寺である。
当院は初め仙乗寺と称する鎌倉建長寺の末寺であったが、後に更埴市小島の曹洞宗萬照寺の末寺となった。慶長六年(1601)萬照寺六世瑞応が龍光院と改めた。
大きな百日紅の赤い花が咲く境内
境内には大きな百日紅(さるすべり)の木に赤い花が咲き、その百日紅を支点にして直角に本堂と座禅堂が配置されている。
正面が本堂
本堂と直角の位置に座禅堂
本堂の扁額
御本尊
そして観世音堂のある山肌には地蔵仏がたくさん祀られており、当院が今でも人々の篤い信仰心を集めていることがよくわかる。
観世音堂
境内にたくさん祀られる地蔵仏
観世音堂と石塔