カナディアン・ファーム―― 蓼科グルメ 14
★★★★
長野県諏訪郡原村1077-7
電話:0266-74-2741(冬期:0266-73-7703〔支店の「かえでの樹」〕)
営業時間:11:30〜15:00・17:30〜(ディナーは要予約)
ピーター・パンが今にも現れそうな、いやトム・ソーヤ、いやヴィルヘルム・テルも併せて現れそうな、そんなメルヘンを感じさせるアウトドア派のウッディーなレストラン(カナダ・ケベック料理)を見つけた。パンやハンバーグやチキンなどを焼く石組み釜のある厨房はキノコ型の屋根をかぶせただけの吹き抜けの空間である(年季の入った石釜で注文の品が焼かれる様子を見せてもらった)。苔でおおわれた屋根の上には野生の草花が植生している。真ん中から突き出た煙突から石釜の煙が立ち昇る。その帯状の白い煙は二股に分かれた太い白樺の幹を撫でるようにして青い空へと向かってとけこんでゆく。
そんな野趣あふれるレストランが八ヶ岳実践農業大学前の御柱街道を茅野方面に向かって1、2分のところにある(小淵沢ICから車で約20分)。
われわれ家族3人はハンバーグのランチセット一人前(¥2800)と豆腐ケーキをひとつとコーヒーを注文した。ランチセット一人前はとても量が多く、3人でシェアしてちょうどよいくらいであった。
森のアジトの石釜で焼かれたジューシーなハンバーグや野菜類を吹き抜けの食事場の、それも分厚い一枚板のテーブルの上で食べる。清涼な自然の風が吹き渡る場所で食べた味は、少年文庫で読んだロビン・フッドが食べていた森の野生の味がした。こんどは家内に車を運転させて、スモークの盛合わせを肴にドラフト・ビヤーをグッと一息!いきたいものだ・・・。室内がよい人には木の温もりを感じさせるレストラン・エリアもあり、高みが好きな人には二階のテラス風に造られたコーナーもよい。その日の気分に合せて好きに食事の場所が選べるのも、本当に遊び心いっぱいの「カナディアン・ファーム」の魅力である。
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