長野県・霧ケ峰でもっとも高い山、標高1925mの車山。その山頂を眺めるのに絶好の場所が、車山肩にある山小屋「ころぼっくるひゅって」である。1956年に開設されているので、もう半世紀もこの霧ケ峰の自然の移り変わりを見続けてきた小屋である。

 

コロボックルの遠景

コロボックルより車山の稜線を

車山肩より八島湿原を遠望

 

 

 

 

 

 

 

 

ころぼっくる遠景   テラスから      車山肩から八島湿原

 

 

 そのテラスからぼんやりと車山山頂に設置されたレーダーを眺め、なだらかに下る稜線の上空をかすめるようにして流れていく綿雲やうす雲にぼ〜っと目を投げる。ぜいたくな時間がゆったりと過ぎてゆく・・・。

 

今年の夏は高原も暑かったという。ウェイターのアルバイトに毎年来る学生が、「今年はハズレでした。こっちはクーラーもないし、こんな夏は初めてでした」と語った。

 

そんな夏も9月に入ると足早に過ぎ去り、霧ケ峰高原のあたりはすでに秋の気配が濃厚である。そこへ向かう街道からの景色も、「秋、あき、アキ・・・」であった。

 

街道より黄色みを帯びた棚田を望む

街道より稲穂を

車山高原に群生するススキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 懐かしい棚田     稲穂が・・     すすきが・・・

 

 

 高原をわたる秋風は肌に爽やかである。日本という国には四季があるといわれるが、この夏を経験して、秋の気配を感じられるようになって、「あぁ、日本の自然はすばらしい」「もっと、この国の自然を愛でるべきだ」と、あらためて思ったものである。

 

コロボックルのテラスに休む赤とんぼ

コロボックルテラス

薄越しに秋の空

 

 

 

 

 

 

 

 

 テラスの精霊蜻蛉    ひゅってテラス     秋の気配が・・