もう年賀状が来ちゃったぞ!

 

 きょうは毎年恒例の年越し蕎麦の会がある。その夜の会を楽しみに出社した。決裁箱の書類を整理していたら、稟議書の間から一枚の葉書が出てきた。

 

何と年賀状である。裏面を見れば「迎春」、「平成十九年元旦」とあった。

 

 日本郵政公社は27日、公社になって二年目の「第2期中期経営目標・計画」を菅総務大臣に提出、認可申請を行なった。

そこに記載された経営目標のなかに、「経営の健全性の確保」など四つの柱となる取り組みが謳われている。その取り組みのひとつに「サービス水準の維持及び向上」という項目がある。そして具体的取り組み内容として「お客さま満足度の向上」が掲げられており、そのタイトルの下には「郵便物の確実な送達」を行なうと記されていた。

 

年賀状の誤配があったのは「郵便物の確実な送達」を謳った翌日の出来事である。

 

 それにしても今年は陰惨な事件や悲しい事故が多すぎた。眉間に皺を寄せてばかりの一年間であったと言ってよい。年末に来てこの程度のことで目くじらを立て、理屈を押し立てることもあるまい。そんな杓子定規にものを見ることばかりせず、少し心に余裕を持って視点を変えてみよう。

 

そうだ! 他の誰よりもちょっとだけ早く自分にお正月を届けてくれたのだ、そう思えばいいんだ。そう考えたとき、すこし得をした気分になってきた。そして眉間の皺も自然とほぐれ、口元に笑みが洩れてきた。

 

このすこしせっかちな年賀状に目を通しながら、来年こそは気持ちに余裕の持てる、笑みのこぼれる年であって欲しいと、心からお祈りをしたところである。

 

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