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3月29日、全国のトップをきって東京でサクラが満開になったと発表された。わたしたちはその前日から一泊で安曇野を訪ねていた。
そもそもは穂高神社への参詣が目的であったが、あたりに車を駆るうちに安曇野の清澄な風景を目にし、その魅力を再認識した。
参詣後に「ひょっとしてわさびの花が咲いているかも」という家内の言により迷わず大王わさび農場に向かったが、それが大正解。
いつもは(5月から10月)黒いネットで覆われ、こんなに広々とした開放感のもと、わさび田を一望することはできない。
その整然と畝が立てられたわさび田の面が早春の陽光を浴びて白く輝いて見える。点々と白い斑のように光るもの・・・、目を凝らすと・・・あっ・・・やはり、わさびの花だ・・・
ここでは一日12トンという湧水量を誇るわさび田の真清水が畝々を潤す。
この水は外部から引き込んでいるものではなく、この一面のわさび田の下から湧き出でる伏流水なのだという。しかもその流水が含んでいる養分のみでわさびは育つのだそうだ。
まさに安曇野は自然と共生し、自然からの賜りもので生きているといってよい。
常念岳の頂には真っ白い雪がまだまだしっかりと残っている。
しかし、安曇野の里には小さな春がたしかにやってきている。
東京がもう満開だと桜を愛でる頃、ここ安曇野にはようやく早春の腑が奏でられる季節がやって来る。