彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

December 2012

二人っきりで過ごしたX`mas Eve=八王子のイタリアン・“マードレ イタリアーナ”

結婚以来、X`masといえば子供たちのためのイベントと割り切っていたが、今年、娘もグループホームへ入り、独り立ち。Eveにも自宅へは戻って来ぬという。


父として障害を持つ娘がここまで自立し成長してくれたことに心から感謝する一方、どこかからだの中を風が吹き抜けているようで、さみしい・・・

そしてふと思い出したのが・・・、と〜い昔はこの目の前におられる女性と二人っきりで過ごす楽しい夜がありましたね・・・ということで、30数年ぶりに二人っきりのX`mas Eveをイタリアンのお店で祝おう?(因みに私たちはクリスチャンではありません)となったのであります。


マードレイタリアーナ
可愛らし過ぎで入るのがちょっと恥ずかしい

道の駅八王子滝山の西500mにある“マードレイタリアーナ”(八王子市梅坪町59-1 電話042-696-3211)は、家内がかねてよりおいしいよと云っていたお店である。この日は何とお店がクリスマスデコレーションされていました。まぁ〜可愛らしいですねぇ〜。

おしゃれな店内です
お洒落な店内です

当日は5時からの予約で時間通りに到着したが、お店にはぞくぞくと若いカップル、それからわたしたちより年のいったご夫婦、息子娘と一緒に過ごす家族連れといったお客が詰めかけ、あっという間に満席。



愛らしいランプがムード満点、席もすぐ満員となりました

当日はニ時間の交替制ということで、事前予約の3000円のコース料理が手際よく運ばれ、各テーブルも笑顔でいっぱい(別途5000円のコースもありました)。

    
マグロのオイル漬け         サザエと木の子のつぼ焼き

生ハムと野菜のスープ

こんな光景を見ていると、今年起きた荒んだ事件の数々が嘘のように思われたが、今日くらいは憂き世の憂さを忘れようと互いに楽しく語り合い、おいしいイタリアンを堪能したニ時間余のEveの夜でありました。

  
白身魚のポワレとイベリコ豚の2色ソース、これ一人分です・・・

運転担当の家内を尻目に、こちらはカラフェ(デキャンタ)で頼んだ赤ワインを一人でグイグイと・・・ちょっと甘目でしたがこれもいたって“ニトリ”でしたねぇ〜


申し訳ないが、一人でやりました

そして当夜のピザが心なしかハート形に見えたので、ウェートレスのお嬢さんに“これ、X`masヴァージョンなの?”と訊ねたところ・・・

ハート形のシーフードピザ
♡形のシーフードピザ

“すみません、本来、円いんですが・・・”だって・・・。訊かなきゃよかったですねぇ〜。でも、ハートに見えますよね、このピザ・・・


パスタかピザ、どちらかの選択でした


だからなのか、デザートでは本物のハートマークのお飾りと可愛らしいサンタさんが二人だけのX`mas Eveを祝福してくれました。

デザート
ハートとサンタが祝福してくれました


2012年の“聖しこの夜”はこのようにして“みじかくも美しく燃え”たのでありました。  


サンタさん
恋人はサンタクロース♪♪

エヘン!! 1967年のスエーデン映画にこんな題のものがあったのを思い出しまして・・・。

何だかロマンチックな・・・とひとり物思いに耽っておりますと、家内が“そろそろ、お終いにしない”と、無粋なひと言。

現実に戻ると、周りの席には空席がチラホラ、入口に目をやると第二陣のお客さんがもう待っているではないですか。

 
お店からのX'masプレゼントです、えぇ〜!!

“そうだね、交替の時間だね”と、ここは素直に大人の対応で、気持ちよく席を立ち、コスパの素晴らしく良いお勘定を済ませたのでありました。プレゼントのワイン付きで3000円ですよ〜


美味しいお料理に加えてさらに、X`masプレゼントとしてテーブル毎に750mlの白ワインがついたのですから・・・・、もう文句なしです。

第二陣と交替です。merry x'mas
第二陣と交替です、Merry X’mas


そしてMerry X`masと、世界中のみんなが言える穏やかで平和な時代がやってくるといいなぁと、ワインの入った袋を抱きながらほんとに心から願った聖夜でした。

2012年11月、パワースポット榛名神社をゆく

榛名神社本殿境内と屏風岩
榛名神社の本殿境内(右から拝殿・神楽殿・屏風岩・杵築社)

榛名神社は用明天皇元年(586年)に創祀された延喜式内社である(当社由緒より)。御祭神は火産霊(ほむすび)神と埴土毘売(はにやまひめ)神を主祭神とし、明治以降に大山祇(おおやまずみ)神、御沼龗(みぬまのおかみ)神、大物主神、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)神が合祀された。

合祀された御沼龗(みぬまのおかみ)神たる高龗神は水をつかさどる龍神であるが、榛名富士を対岸に望む榛名湖畔に位置する御沼龗(みぬまのおかみ)神社で御祭神として祀られている。


榛名富士と御沼龗神社

まず、車を駐車させたところに二之鳥居がある。通常はここから参詣の歩を進めることになる。それでは、
パワースポットとしても有名な榛名神社を紅葉を愛でながら写真にてゆっくりと参拝してゆこう。


二之鳥居、この坂の左手に駐車場

鳥居の先、すぐ正面に随神橋と“随神門”が見える。

  
随神橋と随神門  随神門の右脇に七福神の毘沙門天

榛名神社参詣のもう一つの楽しみに境内に祀られる七福神の像を見つけながら歩くのも一興であるが、実は“毘沙門天”を見つけるのが最も難しい。と云うのも、随神門の脇に隠れるように置かれており、一路、本殿をと勇んでこの門をくぐってしまい、脇から廻り込む人はまずいないからである。その袂に七福神の“寿老人”が建っている。



随神門、境内内から

さて、随神門をくぐるとすぐに朱塗りの欄干の“禊ぎ橋”がある。

   
禊橋とその手前袂に建つ”寿老人”


巨木に陽光がさえぎられ、薄暗くなった参道は上り坂となり、辺りは深山幽谷の景観となる。

  

眼下に清流を眺め、右手にはいよいよ榛名神社特有の景勝である奇岩、巨岩が目についてくる。その最初が“鞍掛岩”である。まさに奇岩である。


中央アーチ型の岩が鞍掛岩

その辺りの石柱に太平洋戦争前後に活躍した喜劇王エノケンこと“榎本健一”の名が寄進者として刻まれている。昭和20年に四万温泉の老舗旅館・積善館を訪れているので、その際に榛名神社を詣でたのではないかと推察される。ちょっとオタクっぽいが、こんな小さな発見もあったりして神社詣では楽しい。


石柱に榎本健一の名前あり

さらに坂を登った左手山腹に朱塗りの鳥居が見えてくる。火伏せの神、秋葉大権現を祀る秋葉神社である。

秋葉神社の鳥居  
秋葉神社の鳥居とその前を通る参道

深山の趣満載の参道からの景観

その先すぐに愛らしい“布袋さま”が建っているがそれを横目に石畳をエッチラホッチラ上ってゆくと売店やトイレのある処に出る。そこで小休止して、傍らの水琴窟近くに“福禄寿”を見ることができる。

     
布袋さま                福禄寿とそばにある水琴窟


そこからゆるやかな勾配の坂をゆくと階段上に三重塔と三之鳥居が見えてくる。

    


三之鳥居のところに“恵比寿さま”が建つ。


三重塔は神仏習合時の名残りであるが、現在は神宝殿と呼ばれ、天之御中主(あめのみなかぬし)神はじめ5柱の神様が祀られている。

三重塔を過ぎると、岩壁にへばりつくようにして落石避けの屋根のあるトンネルのような参道へ入る。その途中の岩穴に賽の神を祀る“賽神社”がある。

  
落石防護の屋根のある参道  岩肌に掘られた穴に賽神社が祀られる


トンネルを抜けると“神橋”があり、左手欄干越しに安藤広重が描いた“行者渓”の奇観が目にできる。

      
神橋、右手が行者渓         神橋から見る異形の巨岩・行者渓

その先、岩肌に沿う細い参道が続くが、途中に神仏習合時に存在した東面堂の秘仏千手観音を納めた祠を塞ぐ扉が巨岩に貼りつくように残されている。

      東面堂の名残り・秘仏を納めた祠を塞ぐ扉が見えます
神橋から岩肌に沿うような参道                  東面堂・岩の祠を覆う木の扉


東面堂のすぐ脇には七福神の “弁財天”が微笑んでいる。

そしてしばらくすると、朱色の柵に囲われている井戸があるが、雨乞い講の史跡である“万年泉”である。そこから昇る階段の上には鮮やかな紅葉と御水屋の屋根が見えてくる。

  
階段下の万年泉            階段上に御水屋が見える

御水屋には人がいっぱいだったが、この前から瓶子瀧(みすずのたき)を眺めることができる。

  
人でいっぱいの御水屋         その前から瓶子瀧が見える


かつてはここに閏年のみ13(通常年は12)に葉が分かれたという樹齢数百年の暦杼楓(れきじょふう)という見事な紅葉が植わっていたが、平成18年8月3日夕刻に根元からポッキリ折れてしまったとかで、現在は案内板に其の名を留めるのみである。

暦杼楓・榛名神社HP  
平成18年に折れる前の暦杼楓 右が現在。鎖の部分に暦杼楓があった


本殿へ向かう急な石段の手前に武田信玄が戦勝祈願として奉納する矢を立てかけたとの言い伝えを残す“矢立杉”が秋の空を貫くように聳えている。

      
御水屋前に屹立する矢立杉      神門へ向かう急な階段

いよいよ神域への階段を昇ってゆくが、途中左手に重要文化財“御幸殿”がある。


御幸殿

そして階段を昇ったところの“神門”に到達。神門をくぐると小さな平地となるが、そこに七福神最後となる“大黒様”が鎮座する。

    
神門とその内に建つ大黒天


大黒様をあとに今度は“双龍門”へとUターンするように急階段を昇るが、その後背には鉾岩が聳え立ち、パワースポットとしての雰囲気は満点である。

         
神門と双龍門         双龍門への階段・聳えるのが鉾岩


重要文化財の“双龍門”は梁や重い扉に龍の彫物が施されているためその名がある。


      
門扉左の降龍             門扉右の昇龍

羽目板には三国志に題材をとった見事な彫物もあり、この門だけでもじっくり拝見する時間をとらねばならぬほど美術品としての価値を有す。

  
三国志由来の見事な図柄が彫り出されている

さらに本社境内から双龍門を見下ろすと、入母屋造り、千鳥破風、四面に軒唐破風といった圧巻の美しい屋根を見下ろすことができ、この位置からもぜひ双龍門をご覧いただくとよい。

漸く榛名神社本社境内に立つことになるが、そこは一種異様な凄みを帯びた空間である。

    
国祖社から拝殿を             左より拝殿・弊殿・本社

神楽殿、国祖殿、本殿の後背を巨岩、奇岩が取り囲み、古代人がこのわずかな平坦地を、神の降り立つ神籬(ひもろぎ)の地と感じたであろうことは容易に想像がつく。

  
国祖社

神楽殿

本殿、国祖殿とゆっくりと参拝したが、彫物の圧倒的迫力には眩暈を感じた。

    
拝殿扁額                拝殿の豪奢な彫り物
    
拝殿横から               縁の下にも彫り物が

その豪奢さは見事のひと言に尽きる。そして本殿の後ろに天を衝くように聳え立つのが“御姿岩”である。

 


そもそもこの御姿岩こそが古代、山岳信仰の対象であったと考えるが、巧まずしての自然の造形物はまるで地上界を睥睨するかのようであり、その孤高の姿には畏れすら覚える。

御姿岩を仰ぎ見ると、頭部の下、人間で云う頸部には御幣が飾られている。

古代から篤い崇敬を受けてきた御姿岩。拝殿、弊殿につづく本社がこの御姿岩に接し、その先の岩奥にご神体を祀っていることにその証しをみる。

本殿の鎮まるわずかな平坦地が聖なる地であることは、深山のなか御姿岩や屏風岩など奇岩に囲まれ、またこの高処の正面空間に九十九石(つづらいわ)など異形の景観が拡がっていることにも強い神の意思を感じ、まさに霊感スポットである。

           
まさに奇岩である、九十九石       九十九石と砂防ダム       その手前にも天を衝く巨岩が・・・

今回は紅葉の時季であったため観光客も多く、深山としての静寂にいささか不満を覚えるところもあったが、それを超えて厳粛さがひしひしと身内に沁み込んで来たのも紛うことなき事実であった。


冬至には、ゆず湯とカボチャ、ですよねぇ〜

きょうは冬至。

毎年、なぜか冬至の日にはお風呂に柚子が浮かび、食卓にカボチャの煮物がならんでいる。

このゆず湯、暖かそうですね
浴室に柚子の香りがただよっています

昔からの風習だというので、まぁ何か御利益があるのだろうと、されるがままに“ゆず湯”に入り、最近はそう、結構、好物となってきた南瓜(かぼちゃ)もおいしくいただく。

冬至のカボチャ
最近はおいしいと思うようになった冬至の南瓜

そこで、せっかくだからとブログにアップすることにした。

例年は半分に切った柚子を洗濯ネットに入れたものが湯船に浮かんでいるのだが、今年は写真撮影がしたいと家内に頼み、素のままの柚子、それから半分に切ってみた柚子を浮かべたショットを撮った。

丸ごと浮かべてみました
丸ごと浮かべてみましたが、香りがいまいち・・・

当然、香は半分に切った方が浴室に柚子の香りがふわ〜っと漂い、わぁ〜冬至だ〜となる。

冬至のゆず湯
半分に切って浮かべ直しました・・・、もちろん、家内が・・・

例年のネット越しの無粋な柚子が今年は素でプカリプカリと浮かんでいる。見た目に美しいがよく湯船を見ると、底に柚子の大きな種がコロコロと転がっていて、あまりよろしくない。

種が沈んでいます
湯船の左隅に種のツブツブが見えますでしょうか?ちょっと・・・ですよねぇ・・・

風呂からあがり、「種が沈んで結構、汚れるね」とお気楽を述べたら、「でしょ〜」と家内のひと言。表面的な美観だけで物事を判断してはいかぬと年も押し迫った冬至の日にひとつ悟りをひらいたわたしでありました。

そこで、なぜ冬至にゆず湯? 南瓜?

ゆず湯は、「寿命が長く病気にも強い柚子の木にならって、柚子風呂に入って無病息災を祈る風習」なんだとか。

南瓜は、「緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、ると風邪をひきにくい」のだとかで、昔の人はこうした日常の気づかいで家族の健康を守っていたのだと、これまたもういくつ寝るとお正月になろうかという日に、ひとつ先人の知恵に頭をさげたところでした。


来年からはまたわが家のゆず湯も、いつもどおりに洗濯ネットにおさまって湯船に浮かぶこととなります。

みなさま、寒さが急速に厳しさを増して参りました。くれぐれも風邪など召しませぬようお気をつけください。


それでは最後に一句

五七五の浮かび出でたるゆず湯かな

お粗末さまでした。

第46回衆議院議員総選挙、本日(12月4日)公示、わたしはこう考える?

11月16日の午後3時48分、休憩後に再開された衆院本会議で横路孝弘衆議院議長は「日本国憲法第七条により、衆議院を解散する」と、藤村官房長官が運びこんできた解散詔書を朗読し、衆議院の解散を宣言した。

その瞬間、わたしは議長席正面の一般傍聴席にいた。議場ニ階に設けられた参議院議員傍聴席、報道機関席、一般傍聴席はびっしり、加えて一般傍聴席の最上部には秘書傍聴席から溢れた秘書たちが立ったままで立錐の余地もないほどにひしめきあっていた。

同行してくれた若い議員秘書がこれほど熱気があるのは初めての経験ですと少し興奮気味に語っていたのがいまもわたしの耳に残っている。


色々な意味で関心の極めて高い第46回総選挙が事実上スタートした瞬間であった。


解散の16日から公示日の12月4日までの僅かに2週間余の間に、新党が生まれ、そして合流とその創出、離合集散の果てに、既存政党と合わせて、今回、われわれ国民は12もの政党の乱立する過去に例を見ない総選挙を経験することになった。


その目まぐるしい、いやはっきり言って節操のない離合集散を繰り返す第三極といわれる政党の乱立で、何をどう見たらよいのか戸惑いの声がたびたび寄せられていることもあり、本日公示日にあたり不肖わたしの考えを披露することにした。


今回の選挙にあたって何を基準に考えるかであるが、わたしはただひとつ“政権担当能力の有無”であると考えている。言い換えれば、国外あるいは国内での立場の立ち位置によって利害得失が複雑に錯綜する政治課題を冷静、果断に現実的に処理してゆく推進力を有する政党、政権を選ぶということである。


大手メディアの一部に脱原発・卒原発というSingle Issueにこの選挙の争点を持ってゆこうとする意図が見え見えのところもあるが、目下、わが国を取り巻く環境はそんなに争点を絞り込めるほど単純なものではない。


その他にもきな臭さを増す尖閣諸島・竹島・北方四島の領土問題、一次産業の自立とTPP加入という喫緊の問題、沖縄の普天間米軍基地の移転紛糾やオスプレイ強行配備の延長線上にある日米地位協定、延いては日米安保の問題、デフレ脱却と経済回復、それに関連する消費税増税、財政再建の問題、行き過ぎた市場原理主義の結果生まれた格差社会の是正、子育て支援、年金、医療の社会保障一体改革の具体的推進、教育改革、公務員改革、議員定数是正はもちろん二院制の見直しなど政治改革、財政自立を伴った地方分権のあり方、九条問題を含めた憲法改正の問題、等々、どれ一つとっても解決が待ったなしの重要な政治課題である。


どれかひとつの解決に政権が没頭するなど出来ぬ、極めて高度かつ熟練した行政能力と政治手腕と老練な外交能力が求められ、一方で各分野にそれぞれの専門ノウハウや人的パイプを有した人材を多数擁する政党あるいは連立政権でなければならぬということは、上記に列挙した課題の喫緊性、重みを考えれば、当然の帰結であると考える。


そのなかでも、トラスト・ミーで大きく揺らいだ日米関係の足元を見透かし、201097日の中国漁船衝突事件に始まる民主党政権の弱腰外交、ドタバタを見据えて、111日にはロシアのメドベージェフ大統領が元首として初めて北方領土・国後島訪問を敢行、次いで2012810日の李明博韓国大統領の島根県竹島への上陸と、わが国領土を他国の国家元首自らが踏み躙(にじ)るといった前代未聞の国辱的危機が民主党政権の稚拙な外交能力の下で連続して起こったわが国固有の領土を巡る問題がまず挙げられる。


この日米関係の改善とわが国国境の安全確保が至上課題であると考える。


次に内政ではどう考えても3.11大震災の復興である。それはスピードアップといった時間軸の問題ではなく、東北被災地区を現法下の行政区分けで考えるのではなく、被災特別区といった新たな時限行政区分けを制定し、県をまたぐあるいは中央行政の管轄からもはずれる、謂わば香港のような外交権と軍事権のみを持たぬ“特別行政自治区”のような小政府を持つ行政府で自己完結的に復興を果たしてゆく、そんなフレームに根本的に組み直し、大胆かつ繊細かつ迅速に生活再建を果たしてゆく復興策の見直し、復興実現が求められる。


そしていたずらな混乱を避ける意味からも、早急に課題整理と課題処理へ向けた手順の確定が必要なのが原発問題である。


脱原発の決断には、国民の直接的生命や安全の問題だけでなく、生活の維持、雇用、産業、国家財政、国家安全保障といった広範にわたる影響について数値と時間を入れ込んだ検討、検証が必要であり、その具体的な数値、見通しを国民に示した上でのコンセンサスが必要である。


ましてやいまだ福島第一原発事故の原因すらはっきりできぬ段階で、網羅的な数値の提示もなく、ただ一足飛びに原発NOの社会を叫ぶのは、あまりに無責任かつ危険な政治と斬って捨てるしかない。


エネルギー戦略は国家運営の大きな要である、その重責を政治が担っているという自覚に大きく欠けた所業であるとわたしは断じざるを得ないのである。


また脱・卒原発についてひと言、云っておくが、現在、大飯原発が稼働する以外、原発は動いていない。


原発なしでもこの猛暑の夏は乗りきれたし、これから節電、省エネ、再生可能エネルギーを開発してゆけば、十分、脱原発、卒原発でやってゆけるじゃないかと、叫んでいる人たちは、その状況のまま行った際のコストの問題、われわれの生活にかぶさってくる負担の大きさについては言葉を尽くさない。


つまり、発電量だけの問題で言えば、原発設備がなくとも老朽化した火力発電設備などを総動員して稼働させることで、その量の確保は可能である(老朽設備は今後の新規GTCCなどの新規発電設備に順次代替)。


しかし、これまでは、昼間の需要の変動が多い時間帯を発電コストは高いが稼働・停止に経済的、運転上の優位性のある火力発電を使用し、夜間を通じてベースロードとして常に発電する電源としてコストの安い原子力発電を使うという運転形態であった。


そのベースロードの原発部分が現在はLNG発電などに代替され、結果としてLNG輸入量が増加、欧州危機による輸出減少とも相まって貿易収支は、2012年上半期は赤字、特に直近7-9月は3ヶ月連続の赤字と、構造的な要因が顕著となって来た。


構造的貿易収支の赤字は円の価値の信頼を揺るがし、結果として円安、さらなる貿易収支の赤字、信用不安、国債暴落、金利高騰、財政破綻という究極の悪魔のシナリオへと向かってゆく。


こうした一面だけを捉えても原発問題はさまざまな影響をおよぼす問題であり、慎重な議論のもと、綿密な数値の検証も踏まえたうえでの国民的コンセンサスが求められる極めて高度な政治課題である。


一か八か、きっぱりNOと云おうなどといった“時の勢い”や“声の大きさ”で決められる問題ではないと考える。まだYES、NOを判断するには材料が余りに少な過ぎるのである。(原発に関するわたしの考えは”それでも原子力発電は推進すべき(2011.5.7)”を参照して下さい)


デフレ脱却への具体的政策などまだ色々とコメントしたい点は多数あるが、字数の関係もありこれで止めるが、今次選挙は云うまでもなく民主党が念願の政権交代を実現した2009年8月30日の総選挙以来、初めての選挙である。


従って、常であれば、その争点は3年4ヶ月におよんだ“民主党政治”の審判であるはずである。


しかし、われわれは2011年3月11日に東日本大震災という未曾有の国難に見舞われ、それに起因するレベル7の東電福島第一原発事故を経験し、いまだその復興、収束へ向けた具体的道筋が描けていない状態にある。


戦後、国民の生命と財産の保障がこれほどに蔑(ないがし)ろにされ、社会の混乱が放置された時代はない。そんな過酷な時代背景のなかでの総選挙である。


だからこそわたしは3年半前の口先だけの公約や“政権交代”という言葉に甘い夢を託し、熱に浮かされたような投票行動に走ることだけは厳に戒めたいと思う。


多くの問題を一挙に解決できる快刀乱麻のような政策、政治はあり得ぬのだということをこの3年半の反省も踏まえて肝に銘じ、それぞれの政治課題が抱える正の部分と負の部分を愚直に訴え、地道にその解決の道を探ってゆく姿勢を見せる政党、候補者に一票を投じようと考えている。

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