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May 2008

平城遷都1300年記念 国宝薬師寺展、6月8日まで  5

平城遷都1300年記念 国宝薬師寺展、68日まで

 

 東京国立博物館の平成館で現在、平城遷都1300年記念 国宝薬師寺展が開催されており、残すところあと一週間ほどとなった。

 

 薬師寺展についてはNHKのハイビジョン特集「薬師寺 白鳳伽藍の一年」やNHKスペシャル「日光・月光菩薩 はじめての二人旅〜薬師寺 1300年の祈り〜」、アートエンタテイメント 迷宮美術館「出張!国宝 薬師寺展」など、再放送、再々放送も含め繰り返しテレビで放送されていた。それもあってか、520日には来場者数が50万人を突破したと一部ニュースで報じられた。わたしが訪れた527日は入館するのに80分待ち、閉館時間も30分延長ということで、国立博物館の園内は平成館の入口まで幾重にも折れ曲がった行列ができていた。当日は気温28度と陽射もきつく、博物館に常備された日傘が列ぶ拝観者に貸し出された。

チケット売り場

薬師寺展 ポスター

混雑表示

 

 

 

 

 

 

 

東京国立博物館正門  平成館壁面のポスター  混雑表示

 

 今回は光背をはずした日光菩薩、月光菩薩を360度から拝観することができるということで、わたしも多大な関心を持って出かけた。だが80分待ちという事態には驚いたのも事実である。暑い陽射のなか30分ほどで途中リタイアーする人もいたが、それでも大勢の人は日光・月光菩薩さんを拝顔するため長時間、じっと列んでいた。汗を拭きながら黙々と歩を進めてゆく群衆の姿を見てわたしは、みんな荒廃した今の社会に何とか救いを求め菩薩に祈りを捧げたいとの一心であると思えてならなかったのである。

行列1

行列2

館内玄関

 

 

 

 

 

 

 傘を差し列ぶ大勢の人 幾重に折れる行列 ようやく館内玄関に

 

館内で日光菩薩、月光菩薩のお姿をじっくりと拝観させていただいた。お堂のなかでは体験できない菩薩とほぼ同じ高さから対面してそのお姿をお参りできたことは、望外のことであった。そのふくよかだが、スリムなお姿に、下から見上げては分からぬ新しい発見もあった。また聖観音菩薩立像の美しい立ち姿にも、心を洗われた。

 

今回の薬師寺展は「あなたの心」を見つめ直すいい機会だと思う。薬師寺管主安田暎胤(えいいん)氏が「荒(すさ)んだ世の中に少しでも菩薩様の願いを感じ取ってもらいたい、菩薩様をご覧になって心を癒して頂きたい」と、日光・月光さんを薬師寺の外に出す意義を述べておられたが、まさにそう感じさせられたひとときであった。



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割烹やました(後編)――「Bar K6」  5

割烹やました(後編)――「BAR K6

「K6」京都市中京区木屋町二条東入るヴァルズビル2F

電話:075−255−5009

 

割烹やました-----京都グルメ編

 

 「やました後編」と銘打ったのは、「やました」で旬の料理に舌鼓を打った後に行ける粋なお店を紹介したかったからである。前編で記した大将から紹介された大将らもたまに顔を出すと云うお店である。

K6外側階段

大人の雰囲気

カウンター

 

 

 

 

 

 

K6への外階段   オレンジ色の店内   大人のムード

 

 「やました」から木屋町通りを北へ2分ほど歩き二条通りに突き当たったところのヴァルズビル二階にBar「K6」はある。ホテルフジタの西隣になる。外階段を昇り薄暗い店内に入ると、カウンターとオレンジ色の照明に浮き上がった棚に色とりどりのボトルが列んでいるのが目に入る。淡くオレンジ色のベールをかけたような大人の雰囲気に満ちた小洒落た店である。入った瞬間の印象は「グ~!」であり、「大将もやるじゃ〜ん!」であった。

 

 マスターの坪倉さんに名前を告げると、カウンターに二つ席が用意されていた。ちゃんと予約の電話が入っていた。ちょっとしたことで気分はさらに「グー!」になる。カウンターには二組ほどの先客がいたが、常連さんであろう。静かに語り合う姿はお店の雰囲気を大切にしているようで、その気持ちが伝わってきて嬉しい。

 

 家内はBarなんて久しぶりとカクテルが欲しいと云い、若い女性の好む「バイオレットフィズ」なぞを注文した。わたしはバランタインをロックでと洒落て見た。そのあと、わたしも「バイオレットフィズ」なるものを頼み、家内は「ピニアカラーダ」とかいうカクテルをオーダーした。ホワイトラムとパインジュースとココナツミルクを組み合わせたものだそうだ。「K6」ではこれに細かく刻んだ林檎を入れていたが、ちょっと呑ましてもらったところ、結構、「イケタ」。

カクテル2

グラス

カクテル1

 

 

 

 

 

 

 ピニアカラーダ           グラス       カクテル

 

「K6」の名前の由来について訊ねた。オーナーが求める理想のBARのコンセプトが6つあり、それを意味する言葉がKの頭文字を持つ6つの英単語で表せるのだという。それを目標にしたお店造りということで、「K6」としたとのこと。

そして「6つのK」とは、KINGKEYKNOWLEDGEKOHINUR(「コ・イ・ヌール=光の山」=ビクトリア女王所有のダイヤモンド),KALEIDOSCOPE(万華鏡)と、6つ目に名誉、ノアと云われたが、いま思い起こしてみてもKが頭につく該当する英語を探すことが出来ない。ともあれ6つのKを目指した店づくりを理想としているということである。

 

 京の夜も更け店内はまたわれわれだけとなり、さすがに退散することにした。マスターに外までお見送りいただいた。高瀬川の暗がりに和船がぼ〜っと浮かぶ。そして暖簾を仕舞った「やました」の前で灯を落とした町屋通りに入り、心地よい夜風を頬に受けながらぶらぶらと歩いた。

高瀬川の和舟

暖簾を入れたやました

灯の落ちた町屋通り

 

 

 

 

 

 

 高瀬川に浮ぶ和舟  暖簾を入れた「やました」 灯の落ちた町屋通り

 

ホテルの入口近く暗闇のなかバイクを置いて近寄ってきた背の高い不審な男性が声を掛けた。「いま、お帰りですか」と、聞き覚えのある声色である。

何と、「やました」の松岡君であった。時刻は日付も変わった12時過ぎである。わたしたちに気づき、わざわざ挨拶に来てくれたのである。われわれお客が帰った後も後片付けなどでこんなに遅くなるのだと、改めてお客をもてなす仕事と云うのは隠れたところでこうした努力があるのだと、当り前のことを知らされたものである。

 

 京都最後の夜に思いがけず「やました」の松岡君にお会いでき、「また、来るね!気をつけてお帰り」と挨拶ができたことは、なんとも心温まる気分であった。最後までハプニングに満ち、ワクワクし、そしてすこしロマンチックですてきな「やました」の夜でありました。

 

 そして次にK6を訪ねるときに、最後のKは何だったかを確かめようと思う。



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新緑に映える美山荘(続編)  5

新緑に映える美山荘(続編)

京都市左京区花背原地町375
電話番号:075-746-0231

峰定寺を

朝の母屋

玄関より

 

 

 

 

 

母屋前より峰定寺を 朝の母屋     母屋玄関

翌朝は母屋にある名栗の間で朝食を摂った。「名栗」という名前がこの部屋に冠されたのは、おそらくその栗材の床が「釿(ちょうな)」で波状に荒く削られたいわゆる名栗面(なぐりめん)といわれる表面仕上げになっているところから来たのだと思われるが、その趣のある床に腰をおろし囲炉裏型のカウンターの下に掘られた窪みに足を落とす。

寝ざめの茶

朝食が運ばれる前に朝の一服。梅の香りのするお湯で昨夜の残った酔いもすっと吹き飛び、胃袋が活き活きと動き出すのがわかる。

 

 

 

目覚めの梅湯

日頃、朝食を抜く習慣のわたしもこの美山荘では、箸を採る。森閑とした深山の宿でのんびりとした朝食をとる。おいしい!

朝御飯1

朝御飯2

朝御飯3

 

 

 

 

 

                              

              

          豆腐       味噌汁

朝御飯4

朝御飯5

朝御飯6

 

 

 

 

 

 鯖のへしこ   肉厚の椎茸の煮しめ   野菜のお浸し    

そして、いつものデザートが目の前にあらわれる。黒砂糖味のお菓子。大好物である。それをいただき終わると、美山荘とのお別れの時間が迫っていることを知る。名栗の間に静寂がただよう・・・。

 

朝御飯デザート

母屋玄関に置かれる硯母屋から離れを 

 

 

 

 

 

黒砂糖菓子  玄関脇に置かれた硯  母屋より離れを

大女将、若女将に加え、今回はご主人の久人氏にもお見送りをいただいた。本当にお世話になり、ありがとうございました。次回は、久人氏は夏も素敵ですよと、若女将はわたしは冬の花背は素晴らしいと云う・・さて、さて、どっちのご意見を取り入れようか・・・。

 

御似合いのご夫婦

お見送り

 

 

 

 

 

 

御似合いのご夫婦 大女将、久人氏、若女将

楽しい悩みを抱えて、然る方のご厚意で思いがけずいただけた葵祭の招待席のある下鴨神社へと向かった。

 

 

鞍馬街道1

鞍馬街道2

京都の街並が見えてきた

 

 

 

 

 

 

花背の辺りの風景    鞍馬街道   京都の街並を見る 

 

 

中東久人氏のブログ「美山荘だより

 

 

彦左の正眼「美山荘の蛍狩り 2006

 

彦左の正眼「新緑に映える美山荘(前編)

 

 

彦左の正眼「葵祭の日、割烹やましたへ」

 

 

 

 

 

 

 

         



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新緑に映える美山荘(後編)  5

新緑に映える美山荘(後編)

野草一味庵

京都市左京区花背原地町375
電話番号:075-746-0231

 

天魚(あまご)の塩焼きと夏蜜柑酢については中東久人氏のブログ「美山荘だより」の5月15日付けに詳しくその極意が書かれています。ブログを帰宅後に読ませていただき、食材を活かすために斯程(かほど)にさまざまな工夫と手間が掛けられていることを知り、お客冥利に尽きるとはこのことと心より感謝した次第です。

 

箸休

箸休

 もみじ傘 へぎかつお

 

 

 

 

 

炊合

炊合

 筍・わらび・鰻

 

 

 

 

 

御飯

御飯

 山蕗(ふき)ごはん

 胡麻 香の物

 

 

 

 

水物

水物

 美山羊羹(ようかん)

 チーズアイス

 いばら苺

 

 

 

 

デザートの最後に菓子が出たのですが、餡子(あんこ)に目のないわたしは、目の前に出された「よもぎ餅」をパチリではなく、パクリとしてしまい、写真がありません。そういうことで、今回も、有終の美を飾ることができませんでした・・・。

 

そうこうして料理すべてを堪能しつくした時分には、時刻は十時を過ぎていました。遅くまで御もてなしを尽くしていただいた美山荘の皆さんにはいつもいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして、料理というものは目で楽しみ、舌で楽しみ、そして耳で愉しむ(会話)、その三拍子がそろって初めて食三昧であると心底知らされた山斎(さんさい)での思い出に残るひと夜でありました。

 

美山荘当主の中東久人氏のブログ「美山荘だより

 

【しつこく続編につづく

 

 

        

 

京都・美山荘 花もごちそう

 

雪峰花譜―摘草料理 美山荘

京 花背 摘草料理


摘み草クッキング



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新緑に映える美山荘(中編)  5

新緑に映える美山荘(中編)

京都市左京区花背原地町375
電話番号:075-746-0231

盛り付け、器、食材の命である新鮮さ(ここまでは何とか写真でお楽しみいただけるが)、そして味付け、そのすべてがそろったのがここ美山荘の摘み草料理であると云ってよい。以下、献立に沿って写真で料理を紹介する。まずは当日の御献立である。

 

当日の御献立

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、せっかくのお料理も名前を(加齢のためか?)忘れてしまうので、大女将に御献立の明細を知りたいと無理をお願いしたところ翌日、こんなにりっぱなものをいただいた。お忙しいなかこうした我儘をお許しいただいたことにいたく恐縮したところである。

 

そこで、その献立に沿って写真での紹介に移ることにする。中にピントボケが多いのはお料理に舌鼓を打ち過ぎたあまり、つい写真への集中力が減殺されたためであり、決してお神酒の所為ではないことを言明しておきたい(誰に?)。

 

向付と汁

向付

 鯉造り 其皮湯引・芽独活(ウド)・

 のびるおろし・野人参花

 よもぎ生麩・からし白味噌仕立

 

 

 

筍杣焼き

 

青竹杣(そま)焼き筍 木の芽味噌

 

 

 

 

 

 

揚げ物

揚物

 

蒲公英・こごみ・つつじ花・行者にんにく・

こしあぶら・みつ葉・いたどり・たらの芽

 

 

 

 

 

口取

口取詳細お凌ぎ

 

 

 

 

 

 

 

口取(若狭鰈・雁足・うるい・芽うど・たら芽) お凌ぎ

 

 

凌ぎ鯖すし

煮物椀

焼き物

 

 

 

 

 

 

 粽鯖すし      揚岩魚の煮物椀   天魚塩焼・夏蜜柑酢

 

若女将

 

 

談笑する若女将

 

 

 

 

 

「鯖すし」は祭の日に昔から京都では、町衆の御馳走として食べる風習があったそうです。若狭から鯖街道を通って運ばれてきた、周りを山に囲まれた京都では貴重なお魚だったのでしょう。葵祭本番の15日を翌日に控えた夜、往時に想いを馳せたところです。

 

 

 

後編につづく

 

中東久人当主のブログ「美山荘だより



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新緑に映える美山荘(前編)  5

新緑に映える美山荘(前編)

美山荘 蛍狩り

京都市左京区花背原地町375
電話番号:075-746-0231

 摘み草料理が一番美味しい時期である5月のゴールデンウィーク明け、学生時代の先輩ご夫妻と一緒に美山荘を訪れた。今回は桂離宮を拝観後に花脊(はなせ)へ向かうため周山街道経由の道行きとなった。

 

桂離宮4

桂離宮1周山街道