彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

信州・八島湿原の晩夏に咲く花と昆虫をとくと御覧じよ 1/2

2017年8月19日、八ヶ岳中信高原国定公園内の標高1630mの高地にある八島湿原を6時間もかけて一周した。その熱意に免じて美しいなぁと自己満足に浸っている写真の数々をご紹介したい、いや、ぜひ見ていただきたい。

0・秋がしのび寄る八島が原湿原
秋が忍び寄る八島湿原
八島湿原の花々を堪能しようと思えば、湿原の南縁に沿って反時計回りで回るのがよい。

それでは、八島湿原でわたしが大好きな花々を・・・

もう盛りを過ぎようとしていたヤナギランである。

1・ヤナギランと八島が原湿原

2・ヤナギランとオミナエシ
ヤナギランの群生地は反時計回りで湿原を
回りだして20分ほどいったあたりに毎年、群生している。

次に日本から沖縄さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいくのだという幻の蝶・アサギマダラがその蜜が大好きというヨツバヒヨドリ。

3・キク科ヨツバヒヨドリ
この花は別稿の“幻の蝶・アサギマダラはヒラヒラとまことに優雅に舞う”で、いやというほどその姿を目にされることになるが、ここではアサギマダラを一枚のみ紹介する。

4・一心不乱のアサギマダラ
きれいな浅葱色の蝶です アサギマダラ
ヨツバヒヨドリは御覧のように何の変哲もない花であるが、アサギマダラにとってはこの蜜は極上のものなのだろう。何ごとも見てくれではなく、中身が大切ということか。

次に霧ケ峰高原のそこここで目にするアカバナシモツケソウである。この時期は八島湿原ではほぼ終了したのか一部で目にしたのみであった。

5アカバナシモツケソウが咲き乱れている  6・アカバナシモツケソウ
そして、ついでと言っては失礼になるが、アカバナ科のイワアカバナである。

7・アカバナ科イワアカバナ
アカバナシモツケソウはバラ科であるが、この花はアカバナ科となる。理科が苦手だったわたし・・・、いや、花の名前とその違いを見分けるのは本当に難しい。

さて、次はいたるところで目に付いたキク科に属する多くの花をまとめてみました。

8・キク科 ノアザミ
ノアザミです。これって、菊?なのと花オンチのわたし・・・。キク科アザミ属の多年草なんだそうです。家内は花を見るのではなく、葉っぱを見なさいというのですが、葉っぱを見てもねぇ・・・、男はやはりキレイどころの花びらについつい目が行ってしまうのは仕方がないところと・・・心のなかで舌を出しているわたしでした。これじゃ、覚えが悪いのも当たり前か!

下の花、これは一目でキクだよねと、分かるやつ。

9・キク科ゴマナ
しかし、正式名はキク科のゴマナというのだそうです。ふつうに野に咲く菊でいいような気がするんだけど、学者さんたちって、細かいというか几帳面なんですね。

10・キク科ハバヤマボクチ
これ、ハバヤマボクチといいます。れっきとしたキク科です。

次は名前も姿もキク〜というシラヤマギクです。楚々として、うん、美しい日本の花だ。

11・キク科シラヤマギク
この下の写真はユウガギクといいます。その名の通りに優雅でしとやかな花です。

12・キク科ユウガキク
次はこれでもキク科の、ハンゴンソウ。

13・キク科ハンゴンソウ
次がメタカラコウ。こうなってくるとキク科って・・・何が何やらわからなくなる。

14・キク科メタカラコウ
マルバタケブキと言うんだそうです。

15・キク科マルバダケブキ
だんだん投げやりになってきているのがわかる。何せ、こんなに変化に富み、種類が多くては区別なんかできやしない・・・ブツブツ・・・

 

キク科の最後に、一輪、ようやっと見つけたコウリンカです。

16・キク科コウリンカ
もう萎れかけていましたが、なんとか頑張ってくれたコウリンカ。素敵な花です。ここまでで、八島湿原の花のその1を終了、その2は次稿となります。



信州・八島湿原、2017年の夏は百花繚乱、幻の蝶アサギマダラも乱舞

霧ケ峰高原の北西部、標高1600mの高地に八島ケ原湿原はある。夏の季節でいうと前回は3年前の2014年の8月2日に訪れていた。その時の様子は当ブログの「2014年8月上旬、霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原の植物・昆虫図鑑 」(2014.8.2223アップ)というタイトルで5回にわたり高原の夏の花や昆虫を紹介している。

1・2014年8月2日霧ケ峰高原
2014年8月2日の霧ケ峰高原
2017年は8月は蓼科も雨のつづく日々であったが、その不順な天候の合間にふと青空を見せた19日に八島湿原へと向かった。

2・2017年夏 ビーナスライン
ビーナスラインを車山・霧ケ峰へ向かう
途中のビーナスラインも天候が不安定でお盆過ぎということもあるのか、心なしか車の台数が少ない。

3・ビーナスライン 車山をめざす
前方に車山が見えてきた
だけども、車山から霧ケ峰へと向かう車窓から見る景色はいつも心が和む高原の景色である。

4・霧ケ峰高原の夏
霧ケ峰高原を駆ける
もう少し青空の面積が広ければなどと今年は贅沢なことは言っていられない。晴れ間が見えるだけで十分、窓を開ける。高原の風が車内になだれこむ。さわやかの一言である。

 

そして、眼前に展がる景観は千数百メートルという高山でありながら、山の稜線は険しさの一片も見せず、なだらかな丘が一面につづく丘陵地帯を駆けるようである。

5・晩夏の霧ケ峰を疾駆する
女性的ななだらかな丘陵
自然と気持ちがやさしくなり、都会では車の間を縫って走る単車はただただ鬱陶しいだけであるが、ここではなぜか風を切って疾駆する単車が似合う。

6・車山ビーナスラインを駆けるバイク
風を切って・・・ビーナスラインをゆく
2017年の残り少ない夏、とんと青空に縁のなかった今年の信州の夏。そんな夏だったからこそ、風を切る気分にひたりたくて家内の手作り弁当を携えて、八島湿原へと車を駆った。

7・八島湿原へ
もうすぐ八島湿原
午前11時に八島湿原のビジターセンターの駐車場へ到着。

8・八島湿原駐車場
八島ビジターセンター前の駐車場へ到着
センターで現在の湿原に咲く花のパンフレットを200円で購入。これは湿原散策にはぜひ携行すべき優れものであり必需品である。

8 八島湿原花情報・表 - コピー (2)

8 八島湿原花情報・裏
裏面
さて、そのパンフレットでは湿原一周にかかる時間は90分と案内されている。
11・2017年8月 八島湿原マップ - コピー
八島湿原案内図
そのルートをわれわれ老夫婦は花を愛で、蝶を愛で、はたまた足の悪いわたしが膨大な量の写真を撮りまくるものだから、なんと4倍もの6時間をかけての一大征途となってしまった。とくにたくさんのアサギマダラがひらりひらりと舞う姿を写そうと難儀して、時間を食ったのが大きな原因だが、デジカメ写真の出来はそれなりであったものの、その優雅な乱舞のさまはしばらく立ち止まって見惚れる価値は大いにあったと感じた。
0・三匹のアサギマダラが舞い、羽を休める
手前の二匹がヨツバヒヨドリの蜜を吸い、奥にひらひらアサギマダラ
ただ、そんなおっとりした連中に今年の自然はそうそう甘い顔は見せるはずがなかった。あと400mほどで出口というところで、一天にわかに掻き曇り、突然、大粒の雨が矢のように天から落ちてきた。

 

木道が濡れると杖を突きながらのわが身は非常に歩きにくいというか、杖の先が滑って危険でさえある。なんとか足早で、といっても普通の方の歩行速度程度で一心不乱にビジターセンターを目指した。

 

センター横の休憩所のテーブルに落ち着いたのは17時。もう人影もない。

12・もう人もいなくなった休憩所
もう閉店の時間でした・・・
ここをスタートしてからちょうど6時間。よくぞ歩いた、よくぞ粘った、よくぞ自然と抱き合って転びまわった。雨に濡れた衣服をタオルで拭きながら、雨でずぶぬれになって遊んだ子供の時分に覚えた満足感のようなものを感じた。

 

ずいぶんと前置きが長くなったが、次稿から本題の2017年の百花繚乱の写真を掲載していくことにする。



トランプ次期米大統領が三島由紀夫と朝日新聞を笑う

朝日新聞本社ビル
朝日新聞本社ビル
1月20日、いよいよドナルド・トランプ氏が第45代米国大統領に就任する。共和党候補であったトランプ氏は昨年の11月8日、大方の予想を裏切ってヒラリー・クリントン氏を破り、米国大統領の指名を確実にした。

 

そのトランプ氏であるが過激な発言で米国にとどまらず国内外に様々な軋轢を生みだし、批判の集中砲火を浴び、中傷されてきた。それがゆえに選挙期間を通じて抜群の注目を集めてきたことも事実である。

 

そんな次期大統領であるが、当選後もツイッターでの呟きでまたまた世界の耳目を集め、その一言一言が世界のマーケットを動かし、世界の首脳を苛立たせ、メディアの反発を買った。

 

そして選挙後の2か月後の1月11日になって、ようやく選挙後初のいわゆる記者会見というものを開いた。CNNでその模様をみていたが、会見終盤の場内の迫力と緊張感はへたな映画よりも数十倍、いやどんな映画よりも真に迫り(真実の光景なのだが)、手に汗握るとはこのことなのだと知った。それほどにがなり立てる映像は生の迫真性のすごさを見せつけた。

 

トランプ氏が発した言葉の数々に既存メディアに対する同氏の強烈な不信感と猛烈な敵意を感じた。

 

会見が1時間6分を過ぎたあたりからトランプ氏のメディアへの敵愾心があらわとなった。ロシア当局がトランプ氏を恐喝できるみだらな情報をつかんでいるといった報道を流したネットメディアのBuzz・Feed(バズフィード)につづいてその一部を伝えたCNNの記者に対して怒りが爆発したのだ。その様子は仮にも10日後には世界最高の権力を掌中にしようとする人物の言葉とは信じがたいものであり、記者席からもまた壇上からも飛び交うすさまじい怒号は史上稀にみる映像にわたしの目は点になった。

 

その間、トランプ氏は「GO Ahead(次!)」と別人に質問を促すのだが、それを無視して質問を発し続けるCNN記者(ジム・アコスタ記者)に業を煮やし、指でさして「QUIET(黙れ!)」、「Not YOU(おまえじゃない!)」、 「You are FAKE NEWS(お前は偽物のニュース(記者)だ)」、「You are ORGANIZATION TERRIBLE(ひでえ会社だ)」と罵詈雑言を浴びせるという悪態の限りをつくした。

 

その映像は世界中に流されたが、民主主義国家の代表、指導者を自任する米国のトップに君臨する大統領候補と米メディアの会見とは思えぬ醜態をさらすものであった。

 

しかし、わたしはその修羅場を目にしながら、選挙期間中を通じてトランプ氏に対する特に大手メディアの執拗なネガティブキャンペーンを考えると、同氏がメディアという第四権力(the Fourth Estate)を敵対視し、根深い憎悪の念を露にするのもわからないわけではないと考えていた。

 

というよりも選挙期間中の米メディア、特にテレビ局の報道は目を覆いたくなるようなものがあった。ABCだったかNBCだったか忘れたが、トランプ氏とのインタビュー時に金髪がカツラではないかといってキャスターが一応、同氏の了解はとっていたが、手で髪の毛を鷲掴みにし引っ張り、本物の髪の毛だと証明できたという場面があった。

 

米国の一方の大統領候補である人物に対する敬意のかけらもなく、逆に見下したようなその蛮行にわたしは正直、驚いた。

 

その時、トランプ氏は、クシャクシャにされた髪の毛を手でならしながら複雑な笑みを浮かべていた。はらわたが煮えくり返っていたと思うが、トランプ氏が心中で「この野郎」と叫んでいたことは想像に難くない。わたしはその場で、「無礼である」と一括し、退席しても一向にかまわぬと思ったものだ。思いあがったメディアにわたしは別の意味で吐き気と憎悪を覚えたのである。

 

一昨日あたりであったか、トランプ氏は大統領になっての記者会見室にすべてのメディアは入りきれぬと発言した。選別をするぞとのメディアへの宣戦布告である。ツイッターを多用するトランプ氏。メディアを介さずに直接、自身の意見を伝える。メディアにいいように編集されることのない、本物の情報発信であるともいえる。140字で複雑な国際情勢、政治課題について語るのは不適切で、問題が多いと大方の識者は語る。しかし、自分たちの興味に関するところをつまみ上げ、それをニュースと称して配信する昨今のメディアをみると、言葉は練れていなくとも、本人が生でつぶやく言葉のほうが価値があり、直に接することのできる情報としての価値は、既存メディアが都合よく世論誘導をするために発言や情報を編集しなおした記事とは比較にならぬほどに、高いものがある。

 

1月12日に、NHKニュースやTBSなどテレビ各局で三島由紀夫の市谷の自衛隊で恰幅視察する9か月前にインタビューを受けたテープがTBSで発見されたと報じられた。自分の作風について率直な意見や文学論を語る一方で、憲法についての考え方も披瀝していた。

 

すなわち、

「憲法9条ってのは全部いけないって言っているんじゃないんです。つまり人類が戦争しないというのは立派なことです。平和を守るというのは立派なことです」

 

「(憲法9条の)第2項がいけないんでしょ。第2項がとにかく念押しの規定をしている。念押しをしてきているのをですね、日本の変な学者が逆解釈してね、自衛隊を認めているわけでしょ」

 

「ぼくは大嫌いなんですよ、そういうことが。ぼくは人間をごまかしてね。そうやって生きていくということが耐えられない」

と、解釈憲法で国家を運営していくことのまやかしを鋭く突いたものである。

 

戦後言論界の一方の雄であり、文明批評家としても一流の人物が現行憲法の問題点を語ったものとして、この発見は貴重であるし、戦後思想界の一級資料と評してもよい。

 

そんな資料について翌日の朝日新聞は「死が肉体に入ってきた 文を抽象的に塗る欠点」と三島由紀夫の肉声テープ発見の内容を報じた(朝日のネットニュースでは全文が読めぬようにされているので、150円をだして購入した。新聞って今150円もするんだとビックリ)。朝日の報じる内容が気にかかったので購入したのである。案の定、他社が報じた憲法改正に言及した部分は見事に無視されて、憲法のケの字もない記事であった。

13 朝日新聞 三島由紀夫肉声テープ発見
2017.1.13 朝日新聞記事
国防に殉じる自衛隊に正当性を与えるためには憲法改正が必要であるとした三島の主張は、その後の市谷の自衛隊突入、割腹自殺の主因である。こうした大切な歴史的事実を護憲や憲法9条死守といった社論に反するものであるとして、まったく伝えぬ報道というのはどう考えてもおかしいし卑怯である。新聞と呼ぶより機関紙と呼ぶのがふさわしいと考える。

 

今回、報道ステーションをチェックしていないので、テレビ朝日がどう伝えたかについて言及はできない。しかし、2015年11月25日に報道した「検証・三島由紀夫事件〜45年目の真実〜」でのコメンテーターのコメントは三島がバルコニーで発言した「もうこれで憲法改正のチャンスはない」という憲法改正が必要であると絶叫したことも完全無視したものであったことに鑑みるとおよそ察しはつくというものである。

 

トランプ次期大統領が既存メディアとこれから対峙し、情報をどのように発信していくか大きな関心を抱いて見守っていきたい。

 

わが国の報道機関も対岸の火事と拱手傍観する暇はないと考える。先日発表された数字でも新聞購読数が昨年よりもまた百万部弱の減少となった。国民のメディアに対する目は日に日に厳しいものとなっている。真実を伝える、事実を伝えることにわたしはメディアの原点はあるはずだと考えるが、いかがであろうか。




異常気象っていうのかな・・・正月から梅が満開

酉年が明けました。家内に言われて庭に出ると玄関わきの梅の木に花が一輪・・・
梅一輪
( ^ω^)・・・なんてものじゃなく、枝によっては満開状態をていしている。
もう、梅が満開
蕾も結構、ふくらんでいます
どうも元旦には開花していたようだが、孫や姪っ子たちの喧騒軍団に占領されたわが家、落ち着いては花のことなど思いも至らぬ心理状態。誰からもこの異常事態についての報告はなかった。
正月飾り
うるさかったお正月
わが家の小さな庭に梅の木は二本ある。ひとつは息子が生まれたときに、当時、住んでいた社宅があった新宿区から希望者に記念樹木の進呈があった。

今は亡き父がこれをもらいに行ってこの庭に植えたもの。少なくとも38年はたっている。この木は日当たりの関係からいつも玄関わきの梅の木より開花がずいぶんと遅れる。だから、今年ももちろん開花はまだである。
こぶしの蕾も大きく膨らんでいます
こぶしの蕾も今年は早めに膨らんでいるような・・・
この玄関わきの梅の木は家内の父から結婚祝いにといただいた盆栽である。若いころ、盆栽の手入れもわからずに枝ぶりがよいなどと口走ったものだから、讃岐は高松の盆栽がわが家に鎮座した。ところが案の定、見事に枯らしてしまった。

打ち捨てるのも可哀そうと家内が庭に植えておいたのが、なんとなんとこんなに大きな梅の木に育った。おそらく枯れ木と思っていたものからヒコバエが芽吹き、こうした命が継がれていったのだと思う。

そう思うと、わが家の庭には今は亡き二人の父から命を託された二本の梅の木があるのだと今頃になって気づいた。

なんとまぁ不肖の息子だといまさらながら、あきれ果てた正月であった。そんなことを思い起こさせてくれた梅の木に感謝せねばなるまい。

それにしても、この地球、健全な命をつなげていける自然環境は確実に破壊されていることは確かである。


2017年の七草粥は風変り

2015年、すべてが遅れついでのお正月・・・でも・・・(2015.1.13)

2017年の七草粥は一風変わったものでした。


土鍋の蓋を開けて、あれっと声が出た。白いお粥に緑色の七草がと思い込んでいたわたしはびっくり。なんと、茶色のお粥でした。最初はお醤油か何かを加えているのかと思ったりしました。
2017年の七草がゆ
二人分はこんなに少ない量でした。お米一合弱だそうです。

訊いてみると、今年は茶粥にしてみたのだという。なんとまぁ、人騒がせな・・・。

でも、口にしてみると、これはこれで趣があってなかなか風変わりでよいものだと感じたところである。

今年、わたしは66歳になる。無病息災といっても自然と体力、抵抗力がなくなり、一年を通して無病息災などと啖呵を切れるほどの自信はない。安全速度で年相応の生き方をしていくしかないと考えている。
茶粥の七草粥
お茶碗に入れると結構な量になるんですね

近頃、高齢者を75歳以上と規定する案が検討されているというが、60歳を超えると体の劣化状態も人それぞれである。そんなことまで政府に決めてもらう必要などさらさらないと、少々、年季のいったおじさんは思ってみたりする正月七日の夜である。


2017年酉年、明けましておめでとうございます 彦左の正眼よろしく

いろいろあった昨年。今年は良い年であるように心よりお祈り申し上げ、皆様、明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます
こんなに青空いっぱいの年末年始というのは最近、覚えのないほどに素晴らしい天候に恵まれました。

元旦の空
初詣の武蔵の国一宮・小野神社の空です
2017年1月2日の三日月と一番星
1月2日の澄んだ夜空にはきれいな三日月に寄り添う金星が・・・

そんなまことにめでたい正月日和でありましたが、このわが家は30日から弟家族、息子家族が押し寄せ、正月3日まで、まぁ、にぎやかというより、喧騒のなかに悲鳴あり泣き声あり、叫び声ありの動物園状態のお正月でありました。

10人分のおせち
奥に裸のメグ人形や幼児用の椅子が散乱する正月の十人分のお膳です
3歳の孫に、2歳と7歳の姪が集った正月。おせちを肴にのんびりとしたお正月を過ごせたのもつい3,4年前まで。そのなかでも今年は2、3歳児の活躍がすさまじく、お屠蘇の儀式もそこそこ、お膳に雑煮がないのも、前もって配膳すると幼児がすぐにお椀をこぼしてしまうということで、正月の膳の写真を撮るのも未完成段階のものしかありません。

蜜柑の乗らぬ鏡餅
今年の鏡餅が小さくなったため、蜜柑が乗りません
いやぁ、冗談ではなくほんとうにせわしない元旦でありました。


でも、そんな日々が過ごせるのは幸せなことだとみんなが帰った後に、老夫婦二人は語り合ったものです。


今日はもう七草がゆ。今、家内が下で準備をしています。静かな七草がゆの夜が過ごせます。


明日は年始客の第一陣。六名の若人たちが参ります。これも恒例となった新年会ですが、わが家の餡餅入り雑煮を楽しみに毎年、やってきます。こうして、今年もにぎやかに楽しく新年の日々は過ぎていきます。


そんなこんなで、今年も「彦左の正眼」をよろしくお願いいたします。


2016年のNHK交響楽団の「第9・合唱」はブラボー!!

散々なお正月でしたが、彦左の正眼、今年もよろしく(2015.1.5)

2016年もNHK交響楽団による年末恒例のベートーヴェンの交響曲第9番の演奏会がやってきた。

N響第9コンサートのエンブレム
N響第9演奏会恒例の飾りつけ
今年はN響創立90周年の節目の年ということで、NHK放送文化賞を受賞し、NHK交響楽団から桂冠名誉指揮者の称号も授与されたヘルベルト・ブロムシュテット氏がタクトを振った。

N響90周年エンブレム
N響90周年のエンブレム
御年89歳の超高齢の指揮者だと知って、指揮台脇には途中休憩の椅子でも用意されているのではと思ったが、豈図らんや誰かが手を携えることもなく足取りも軽やかに矍鑠(かくしゃく)としたお姿で現れた。まことに失敬なことであったと反省している。

NHKホール
指揮台に椅子はない
そして、ブロムシュテット氏の「第9」はこの5年間通ったN響の「第9」演奏会のなかで最高のものであった。


終演後、家内も同様の感想を述べたので、素人ながらも互いに心に感じたところは一緒だったのであろう。

切れ味が鋭いというのとは少しニュアンスは異なるが、区切りの良い明快な演奏が心地よく感じられた。だから流れ出す音楽のなかにすんなりと没入できたような気がする。

23 第9演奏会PF
2016年パンフレット
わたしは第4楽章の冒頭あたりから実際に鳥肌が立っていたが、「東京オペラシンガーズ」の圧倒的な合唱が始まるや、いつしか目じりからうっすらと涙が滲みだして来た。高齢による涙腺のゆるみだけではなかろう、タクトが停止した瞬間、万雷の拍手はいつまでも鳴りやむことはなかった。

第9
今年の「第9」で特筆すべきはもちろん筆頭にヘルベルト・ブロムシュテット氏の派手さはないが静かななかにメリハリのついた名指揮ぶりがあげられる。


加えて、1992年、「世界的水準のコーラスを」との小澤征爾氏の要請を受けて結成された「東京オペラシンガーズ」の合唱が場内を揺るがす迫力はつわもののソリストたちが消し飛ぶほどの歌唱力であったと高く評価したい。

終演後の会場
終演後のNHKホール
もちろんバスのパク・ジョンミンはさすがという出来栄えであったし、ソプラノのシモーナ・シャトゥロヴァも素晴らしかったが、惜しむらくはテノールとメゾソプラノであったとの感想を抱いた。所詮、こんなものは“ど素人”の勝手な批評であるのでお許し願いたい。


そんなことで、2016年のN響コンサートも終わりをつげ、あとはいよいよ大晦日まで一週間を残すところとなった。


NHKホールを後にするころにはもう夕闇が迫っていたが、ホールの大きなガラス窓には茜色の夕空が映え淡いローズ色に染まっていたのが印象的であった。

コンサートを終えて
来年がこのような美しい彩りを装う年になりますようにと呟きながら、クリスマスの夜を演出するイルミネーション目当てで大勢の人が闊歩する表参道へと足を向けた。


12月21日、何はともあれ、冬至にゆず湯に入り、南瓜を喰らう

今年もはや冬至。恒例のゆず湯に入り、南瓜を喰らった。

柚子湯
ゆずの芳香がこれだけでも漂ってきました
風呂場に一歩足を踏み入れると柚子の香りが浴室いっぱいに漂っていた。湯船にゆっくり浸かり、手元に柚子を招き寄せ、その芳香を胸一杯に吸い込んだ。

柚子湯に入る
そんなさわやかな気分になれるのはこの小さな浴室の空間だけである。

 

世の中は宗教や文明の衝突を背景とした無差別テロが頻発する不安定な国際情勢や全世界的な格差社会の蔓延といったものだけではない、激越なと称してよい異常気象に象徴される自然秩序の地球的規模での崩壊といったこれまで人類が経験したことのない苛烈な時代へと突き進んだ2016年であった。

 

世界はまさに動乱の時代に入ったと思わざるを得ない

 

そんな憂鬱で重苦しい雰囲気の一年ではあったが、わが家はみんな大病を患うこともなく、何とか一年間を乗り切りそうである。

南瓜の煮物
冬至のカボチャの煮物
年末ジャンボを当たるはずはないからと購入することもなく、いつものように来年の年賀状のお年玉抽選だけを心待ちにする、平々凡々な大晦日が訪れようとしている。


老若の差こそあれ、今年も当たり前だが家族はみんな平等にひとつずつ年を重ねた。それぞれにいろいろと思うところは違っているのは当然だが、年の瀬から三が日にかけてわが家へ集合してくるいつもの年越しの時間がもうそこに近づいている。

冬至の野菜炒め
今年は野菜炒めにも南瓜の彩りが・・・
そうした何気ないことの繰り返しこそが、実は一番幸せなことだったのだと65歳の高齢者の仲間入りを果たしたころにようやく気づいてきた。


ずいぶんと奥手な高齢者であるが、まずはこの一年の残されたわずかな日々を無事に過ごし、新たな年を迎えられたらと心より願っている。


そして、このブログを訪れていただいた皆さんにも平穏無事な日々が続くことを祈って、今年の答辞、もとい、冬至の弁にしたいと思っている。



2016年・全国の紅葉狩り色とりどり(来年の紅葉狩りの参考に)

2016年も残すところあと二週間ほど。

6・若松寺(じゃくしょうじ)の紅葉
若松寺(じゃくしょうじ)の紅葉(山形県天童市)
2016年は熊本大地震や東北初という台風上陸といった天変地異やEU各国で勃発したISISによる無差別テロ、英国のEU離脱、押し寄せる難民問題など国内外で自然災害や大事件、難しい人道問題など環境問題も含め内外情勢は混迷の極みといってよい。

 

こうした色とりどりの頭が痛くなるような問題はのちに譲るとして、ここではゆるりと日本各地の紅葉の色とりどりを振り返ってみたい。いつも息苦しくなるような話ばかりでは気も萎えるし、人生楽しくない。

 

季節感がずれてきたような昨今の気象であるが、それゆえに来年の紅葉鑑賞の一助となるよう、今年、わたしが巡った各地のその時々の紅葉状況をここに記録しておこう。この二か月にわたる色とりどりの写真を振り返ってみて、季節の移ろいも土地々々でこんなに違いがあるんだ、この国は意外と広いもんだと実感した。

 

陰惨で悲惨で理不尽な事件や自然災害が多すぎる猿年だったが、こうした各地の紅葉の色とりどりはまたある一面、自然の限りない慈しみや恩恵にわれわれは抱かれて生きているのだ、大きな自然の営みと比べれば人間の存在なんてほんとに小さなものなのだと、改めて思わざるを得ない。

 

我が家の2016年の紅葉狩りの始まりは、信州の白駒の池である。ここは標高2100mにある湖のため紅葉は同じ信州といっても他所より二週間ほど早いのが常である。


例年、10月の三連休ではタイミングが遅くなり、湖畔の紅葉はほぼ終わりといった状態であった。そこで、今年は少し早めの10月4日に訪れたが、今年は逆にあと数日ほどあと、まさに三連休のあたりがどうもピーク(ブログ記事・2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ
)であったようで、世の中、そううまくいかないものだと知らされたトホホの紅葉狩りのスタートであった。

白駒池の紅葉
10月4日の白駒池の紅葉(長野県南佐久郡)
その日、白駒池からメルヘン街道(国道299号)を下り、湯みち街道(県道191号)へ入り、標高1500mにある御射鹿池に立ち寄った。その時、撮影したのが次なる写真である。

御射鹿池の紅葉未だし
色づき始めた御射鹿池(長野県茅野市)
標高差600mというのはやはりこれだけの色づきの違いがある、自然は正直だともろもろ感じ入った秋の一日であった。

 

次に日本列島でも有数の東北の紅葉である。時期がドンピシャといかぬのが紅葉狩りと春のお花見。その日はいつとヤキモキする気持ちやついに盛りに出逢えた時の感動が日本人の心の琴線を微妙につま弾くのだろうか、その感動を求めて衝動的にみちのくの旅へと向かった今年。


まずは、松尾芭蕉の「閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声」の句であまりにも有名な立石寺・山寺(山形市)。標高350mほどにある仁王門の10月30日の紅葉です。

3・紅葉の中に立石寺・仁王門
立石寺・仁王門と紅葉(山形県山形市)
標高400m余の立石寺・奥の院の少し下にある開山堂から見た修行の岩場・釈迦が峰の景色。

30 開山堂から紅葉の立石寺
山寺の雰囲気を満喫した秋の景観(山形市)
次が翌日の朝に訪れた天童市の若松寺(じゃくしょうじ)の境内の黄葉です。

31 天童市若松寺の観音さまと黄葉
10月31日、若松寺の観音様と紅葉(山形県天童市)
10月31日の若松寺になります。地元でもなかなか見られない月山が鐘楼前の高台から見えて儲けものだとタクシーの運転手さんが言っておりましたので、一枚どうぞ。

若松寺から月山を拝す
若松寺鐘楼前から遠くに月山が見えた(天童市)
その日、天童駅から山形新幹線に乗り、郡山で磐越西線に乗車。途中、猪苗代駅で下車、猪苗代湖と湖畔に建つ有栖川宮の別邸であった天鏡閣と庭園(福島県猪苗代町)を見学。その時の天鏡閣の紅葉です。

31 天鏡閣煉瓦門から邸内紅葉を見る
天鏡閣入り口の紅葉はみごと!(福島県猪苗代町)
10月31日の状況ですが、日当たりの関係で早いやつはすでに落葉していましたが、盛りのものもあるといったまだら模様でした。

31 天鏡閣庭の紅葉
10月31日の天鏡閣の色づく庭園
次は翌朝の11月1日、会津の東山温泉の旅館・向瀧(会津若松市)の百合の間から中庭に色づく楓を撮ったものです。

1 百合の間から向瀧旅館と中庭の紅葉
11月1日 百合の間から中庭と向瀧の連なる棟を見る(福島県会津若松市)
向瀧の建物自体が国の文化庁・登録有形文化財第一号に指定され、各部屋も文化財という趣のある旅館でした。30数年ぶりの再訪でしたが、当時はこうした中庭の風情や伝統建築に興味を覚えた記憶はなく、年齢を重ねるのも一概に悪くはないなと感じたところでした。

1百合の間から
向瀧・百合の間から11月1日の紅葉
東北の旅の最終日(11月1日)はまず鶴ヶ城(会津若松市)へ向かいましたが、雨模様に色づく堀を芸術的に撮ってみました。

1 鶴ヶ城お堀の紅葉
11月1日の色づく鶴ヶ城のお堀
次は雨が降りだした城内を天守閣から空撮?しました。

1 鶴ヶ城天守閣から城内の紅葉を見る
天守閣から雨に煙る城内の紅葉をみる

帰京後、家内が仲間と箱根、11月16日に河口湖へ一泊旅行で楽しんだ紅葉の景色です。
八王子甲州街道多摩御陵手前
甲州街道・八王子の多摩御陵前の銀杏並木(2016.11.16)
箱根早雲山からの紅葉
早雲山から箱根の山の紅葉だそうです(2016.11.16)

次は11月20日の東京・昭和記念公園の紅葉です。

20 昭和記念公園 秋の景色
夕闇迫る昭和記念公園、木々の色づきが美しい(東京立川市)
秋の黄昏の風情がただよう素敵な写真になっていませんか。次は園内にある日本庭園の紅葉です。外人も多く訪れるすごい人出でした。

20 昭和記念公園 日本庭園の色づき
昭和記念公園日本庭園の紅葉(立川市)

その翌日に家内の実家の高松へ向かいました。11月22日の四国の屋島(高松市)の紅葉です。復元された日本書紀に出てくる屋島城(やしまのき)の見学に行った際に撮りました。

22 屋島南嶺に紅葉
11月22日 紅葉と屋島(香川県高松市)
屋島寺の手前にある血の池に色づく紅葉です。昔、源平屋島の合戦で武士たちが刀の血をぬぐった池だと伝わっています。

22 紅葉を散らす屋島血の池
屋島寺 血の池を赤く染める紅葉(高松市)

11月25日、岡山県にわたり古代山城・鬼の城(きのじょう・総社市)を見学。

26 鬼ノ城と紅葉
展望台から鬼ノ城と紅葉を(岡山県総社市)
1400年前の景観だとロマンを掻き立てられた秋の景色です。

26 高石垣から屏風折れ石垣と東門など鬼の城全貌
遠くに屏風折れ石垣、山腹が色づく(総社市)
屏風折れ石垣と下のほうに鬼の城の東門を見る絶景のなかに色づく木々が見えます。

そして、鬼の城約5kmを巡る山行の最後に出逢った鬼城山(きじょうさん)山頂に立つ楓が一本、とても印象的でした。

00・鬼城山頂上の紅葉
楓の下には真っ赤な落ち葉が・・・(総社市)

12月1日の名古屋市の熱田神宮を参拝。本宮の千木の向こうに黄葉が見えます。

1 熱田神宮本宮と黄葉
12月1日 熱田神宮本宮の千木と黄葉(愛知県名古屋市)
境内に色づく楓です。太陽の光があればもっときれいだったのですが。

1 熱田神宮境内の紅葉
熱田神宮境内の紅葉 晴れていれば渾身の一枚のはず

以上、2016年の紅葉狩りの総括をしてみましたが、やはり異常気象の影響でしょうか、楓の葉っぱが日に焼けていて、全国的にみずみずしさに欠けている印象であったのは残念です。日本らしい紅葉はやはり温暖で湿潤な気候に恵まれた年に目にすることができるのだと感じたところです。

 

来年の紅葉狩りの計画を立てる際の目安として、今年の日付と各地の紅葉具合が参考になればと思いアップしました。来年こそ世相も気候も穏やかで心休まる年であってほしいと願って紅葉レポートを終わります。



「彦左の正眼」も“ディー・エヌ・エー(DeNA)”の被害者であった

直近の127日、株式会社ディー・エヌ・エー(DNA)の南場智子取締役会長と守安功代表取締役社長兼CEOによるキュレーションプラットホーム事業にかかわる謝罪会見があった。薬事法違反に問われるような医療情報のキュレーションサイト・「WELQ(ウェルク)」が中心であったが、DeNAが運営する他の9つのキュレーションサイトも同時に閉鎖するというものであった。

 

この「彦左の正眼」も「FIND TRAVEL」という読者から投稿してもらい旅行に関する記事を仕上げると謳ったキュレーションサイトに写真の無断使用をされ続けた。

 

ブログの管理画面に半年ほど前からあるリンク先から入場する読者が増えた。FIND TRAVELというサイトである。その旅行のキュレーションサイトに、例えば「ビーナスラインはCMに登場するほど素敵なドライブルート。絶景を見ながらアルプスを駆け抜けろ!」という記事がある。そこに私の写真が使用されていた。写真の下に申し訳程度にhttp://findtravel.jp/article/4886とリンク先を貼っている。このURLから飛んできた人自体には何の問題はないのだが、短期間に数がどんどん増えていったのである。サイトを調べるとわたしの写真が幾枚も無断で使用されていたのがわかった。

 

そして、この記事を作成したFIND TRAVELの契約記者だか編集者は、オリジナルな写真はほとんどないのではないか、写真の下にURLがペロッと貼り付けてあるだけで私同様に使用許諾をとらずに勝手に盗用しているものと見受けられた。

霧ヶ峰
盗用された写真(蓼科・ビーナスライン)の一例
わたしの盗用された写真使用の記事をみれば、他人様の写真を無断盗用してあたかもその美しい景色を見たかのようにねつ造したと勘繰らざるを得ない記事内容なのである。ほんとうに胸糞が悪くなる話である。因みに、ここで盗用されたブログ記事は「14年8月上旬、霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原の植物図鑑--- その1」である。

 

こうした盗用はわたしのブログから分かったところで15件におよんでいる。そこで、2016925日に下記メールにて抗議を行なった。

 

FindTravel運営事務局御中

 

写真盗用につき抗議および削除要請の件

 Livedoor blog「彦左の正眼」の運営管理者の彦左衛門と申します。

御社が運営されているこの「Find Tavel」なるサイトで最近、当方のブログより無断で写真を盗用され、御社の言う”当社コンテンツ”なる掲載記事のなかに多数、使用されています。

わたしが御社のサイトに投稿したことも一切ありませんし、御社から使用許諾の申し出を受けたことも一切ありません。当方の写真は現地に私自らうかがい撮影をしたものですし、仏像など絵葉書をスキャンし使用したものも先方の社寺に営利目的でなければよいとの確認をとり掲載しています。

 

御社の知的財産権の要綱も読ませていただいていますが、そうした権利について知悉しながらの、こうした無断盗用については厳重に抗議します。最近、その盗用が加速しているようにも見受けられ、当方が把握しているもので当日現在で下記13件にのぼります。早急に削除を求めます。

                 記

  1. 白樺湖・蓼科・車山エリアを訪れるならぜひ!おすすめグルメスポット7選 「3.しもさか」

  2. ビーナスラインはCMに登場するほど素敵なドライブルート。絶景を見ながらアルプスを駆け抜けろ! 「4.霧ケ峰高原」

  3. 新橋で美味しい日本酒が飲めるお店20選 「6.新橋美の」

  4. 京都の超絶品モーニング33選。一度は行きたい朝食はここ! 「4.カフェレストランやよい(京都市東山区)」

  5. 対馬のホテル、宿坊、山荘など、1度は泊まりたい人気のお宿15選 「1.対馬グランドホテル」

  6. 【京都】ブラタモリでも紹介された豊臣秀吉ゆかりの「御土居」を歩く! 「1.御土居とは?」

  7. 銀山温泉の人気旅館まとめ。レトロな街並みで人気です! 「11.伝統の宿 古山閣」

  8. 奈良井宿でおいしい蕎麦を食べよう!風情ある街のオススメ店まとめ 「5.こころ音」

  9. 保津川下りは京都府亀岡市でできる歴史あるアクティビティ。スリルと絶景を満喫! 「保津川下りとは」

  10. 日本の絶景110選。全都道府県制覇の私が教えます! 「50.明野のひまわり畑」。これなど、全国制覇をされているのですから、自社なり記者自身の写真をしようすべきだと思いますよ。

  11. 佐渡島の人気観光スポットベスト30。日本最大の離島でトキに会う! 「4.トキの森公園」

  12. 愛媛の古民家に宿泊して風情を感じたい♪愛媛の古民家の宿紹介します!! 「5.松屋旅館」

  13. 買い物しながらお昼も美味しく!立川の人気なランチ32選 「13.蕎麦懐石 無庵【曙町】」

 

以上ですが、これはあくまで今までに確認できたものですので、今後、こうしたことのないよう御社で調査の上、削除を要請します。

いうまでもないことですが、写真については撮影者の思い入れ、旅の記念といった様々な気持ちがこもったものだと考えています。そうしたまさに心の財産を無断で勝手に盗用されることは、その思いを踏みにじられるようなものだと感じています。

早急な対応を要請します。ちなみに、当ブログの写真利用について某週刊誌や某神社などはちゃんと当ブログのコメント欄にて使用許諾の可否につき問い合わせをしてくるなど、知的財産権につき適切な対応をとられています。以上」

 

この抗議時点では13件であったが、その後新たに2件の盗用が判明。

 

この抗議メールに対してDeNAFIND TRAVEL)からは11日後の2016106日付で以下の返信が来た。

 

「彦左衛門

このたびはFindTravel内の記事に関し、ご連絡をいただきありがとうございます。FindTravelは、自由に記事を作成・投稿できる「キュレーションプラットフォーム」となっております。

 

それぞれの記事の著者へ確認に時間がかかりましてご連絡が遅くなりましたこと大変申し訳ございません。

 

今回貴サイトの画像がご意思に反して利用されていたとお申し出いただいた件に関しまして著者に対してはこの旨を共有、連絡という形で注意を行い、利用規約に従い、該当箇所を削除する依頼をしております。

 

現在いまだ削除されていない記事は、残り3件となりますが、10/7までに連絡がない場合には運営側で削除をいたします。また、今後同じことが起こらないようお申し立ていただいたサイトの画像が投稿されようとしたことを把握できた場合、画像投稿がなされないよう、システムに登録させていただきました。

これをもって本件への弊社の対応とさせていただきます。

ご面倒をおかけいたしまして、大変申し訳ございませんでした。

 

FindTravel運営事務局」

 

というものであった。記事盗用作成マニュアルなどないかのような、これは契約記者がやったことで、自分たち会社側には責任がないとの建て付けになっている。いかにも狡猾かつ巧妙なビジネスモデルであると言わざるを得ない。また、削除するとした残り3枚の写真は期限を過ぎても掲載されたままで放置されていた。

 

東証一部上場の(株)ディー・エヌ・エー(DNA)はIT事業が主戦場。知的財産権に最も敏感かつ関心が高いはずである。その知財を踏みにじる企業体質は決して許されるものではない。


2016年10月4日の八千穂高原の紅葉、見頃はこれから。白樺群生林で秋風を纏う!!

2016年10月4日、御射鹿池(みしゃかいけ)は色づきはじめ、紅葉の見ごろは中旬から下旬!
2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ

(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます。) 

八千穂高原は北八ヶ岳の東麓に広がる高原であるが、2016年の紅葉の見頃は10月中旬から下旬とみたのでご報告。

1・10月4日の八千穂レイクです
2016年10月4日の八千穂レイク、紅葉はまだまだ先
10月4日の八千穂レイクはこんな感じで、紅葉の見頃にはまだまだという状況。

 

今回は自然園を訪ねなかったが、ここが実は紅葉の穴場である。10月下旬には園内には“もみじ橋”風雅な名前の橋も架かり、盛りのころには紅葉・黄葉が目を楽しませることは請け合いである。

2・八千穂高原自然園内・もみじ橋
八千穂高原自然園内 もみじ橋(2015年8月撮影)
八千穂高原自然園、今年は11月6日(日)まで開園している。冬期は閉園となり、来年の4月の下旬に開園となるので紅葉鑑賞に訪れる際には注意のこと。

 

10月下旬から11月上旬の頃は、国道299号線(メルヘン街道)沿いのカラマツ林の豪勢な黄葉を目にしながら麦草(標高2127m)峠を越え、八千穂高原へと下っていくのも一興である。

18 麦草峠越え
メルヘン街道麦草峠
まず、麦草峠の少し手前に日向木場展望台標高1950mがある。

4・メルヘン街道沿いの日向木場(ひなたこば)展望台
日向木場展望台
真下にある駐車場に車を停め、すぐ上の木造展望台から正面に南アルプスを見る。この日は日本第二の高嶺、北岳がくっきりと見えた。また、すぐ眼下にカラマツ林が広がっているので、盛りにはさらに絶景が楽しめる。

5・手前カラマツ林と南アルプス北岳を望む
この日は最高の眺望。北岳もくっきり
そこから麦草峠を越えてすぐに佐久(R299)と韮崎(R480)に分岐するポイントがある。

6・佐久と韮崎分岐点
分岐ポイント
ここに“レストハウスふるさと”がある。駐車場も広々しており、天気の良い時にはぜひ小休止をお勧めする。というのも、ここからの浅間山の眺望はそのふもとに広がる佐久市街も一望でき、すばらしい景色であるからである。

7・浅間山と佐久市を一望
浅間山と佐久市が一望できる絶景ポイント
そこを出て、佐久方面に299号線を5分ほど下ってゆき、看板のところで右に曲がると、そこが本日お目当ての“日本一白樺群生地”である。

8・白樺群生林をつらぬく林道
白樺群生地をつらぬく一本道
この辺りの紅葉のピークは白駒池の紅葉時期より大体、2週間ほど遅れるのが通常であるので、もしピンポイントで尋ねたいと思われる方は八千穂高原自然園(0267-88-2567)に問い合わせをしてから出かけるのがよい。

9・八千穂高原自然園管理棟
八千穂高原自然園管理センター
今年の秋は雨天の日が続き、蓼科散策も思うようにいかない。この10月4日も、台風18号の影響から不安定な天候のなか一日だけ晴天というので、八千穂高原の紅葉には早いが、青空のもとで白樺の群生林を散策したいと八千穂高原へと向かった次第である。

10・八千穂レイク周辺案内図
八千穂レイク周辺案内図
約200haの敷地に50万本の白樺が群生しており、熊笹のなかに整備された高原の小径は恋人とのデートには最適なコースである。

11・群生林の散歩道
白樺林の散歩道
この日は大正解。前日の雨もあり、数日間が天気が不安定だったこともあり、群生林には物好きな客もおらず、青空のもと二人合わせて130歳という高齢カップルではあるが、二人だけの森の散歩を心置きなく堪能できた。

12・秋空に白樺
秋空に映える白樺
実際に道を隔てた八千穂レイクには恋人の聖地に認定されたスポットもあるので、輝ける未来が待つ若いカップルはこちらも一緒に訪ねると、その効能?は抜群である。

13・恋人の聖地の認定碑と八千穂レイク
恋人の聖地認定標と八千穂レイク
この日は好天ということで、のんびりと糸を垂れ太公望を決め込む釣り客があそび、その先には浅間山が見渡せる、数少ない秋の行楽日和の景色ではあった。

14・太公望と浅間山
太公望と浅間山
湖畔にはコーヒーやソフトクリームを提供するカフェがあり、われわれは休憩を兼ねてテラスで湖を眺めながらおいしいソフトクリームに舌鼓を打った。

15・ソフトクリームと八千穂レイク
ソフトとレイクとシラカバ
白樺群生地の一番の見頃は5、6月のミツバツツジやレンゲツツジが花開き、樹々の新緑が萌えるころがよいという。しかし、秋の一日に人影も見えぬ高原の散歩道を老夫婦がのんびり人生の歩をすすめてゆくのもこれまた一興である。

16・白樺の群生林
秋の好日の白樺群生地
紅葉だけではなく、美しい風景がそこここに転がっている秋の八千穂高原。
17・秋の信州・メルヘン街道から
メルヘン街道・薄と信州の山並み
秋の信州の穴場である。小さい秋を見つけに信州の町々を訪ねられてはいかがでしょうか。



2016年10月4日、御射鹿池(みしゃかいけ)は色づきはじめ、紅葉の見ごろは中旬から下旬!

2016年10月4日の八千穂高原の紅葉、見頃はこれから。白樺群生林で秋風を纏う!!
2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日(2010.10.18)

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1・定番のアングルでの御射鹿池です
2016年10月4日の御射鹿池は色づきはじめ
白駒池の帰り、夕刻になったが久しぶりに御射鹿池を訪れた。すると御射鹿池周辺の道路の拡張工事が進んでいた。

2・道路幅拡張
御射鹿池横の湯道街道は拡幅工事中
駐車スペースも同時に拡張される様子で、これまで路肩駐車を余儀なくされていたものとしてはありがたい。以前は御射鹿池の排出口の小さなスペースに4,5台停まるのが精々であったから、これで心置きなく御射鹿池のミラーレイクぶりを堪能できることになる。

3・湖畔へは入れません
湖畔への立入禁止。ちょっと無粋な柵です
そして、工事の関係だろう湖畔への立ち入りが禁止されており、ちょっと残念な気分。それでも道路から撮ったのが以下の写真である。

4・きれいです
柵の上から撮りました
2016年10月4日の御射鹿池の紅葉はまだ色づき始めといったところ。

5・紅葉にいま一歩
紅葉はいまいち、でもミラーレイクぶりはさすがです
ただ、角度と日差しによってやはり湖面の美しさは大きく変わる。

6・ミラーレイクです
ちょっと色模様もあります
この日もそう滞在時間は長くなかったが、いい写真も撮れたようだ。

2、3名の写真愛好家がいつものように一眼レフを片手に熱心にその一瞬をとらえようと構えていた。

7・まさに鏡です 御射鹿池
湖面に写る緑
当方はいつものキャノンのSX710HXでパチパチとそれこそ普段着の御射鹿池を撮る。

8・トンボが停まる御射鹿池
湖面の草にとまる蜻蛉
こちらが気楽な心持だとミラーレイクのほうも構えぬスッピンの顔を見せてくれる。

10月の残りの日々、紅葉が盛りを迎えるにつれ、少しよそ行きの顔を観光客に見せ始めるのだろう。

9・御射鹿池
これからが紅葉本番です
でも、いつも思うが、東山魁夷さんもすばらしい場所をよくぞみつけたと感心しながら、また、来年、お会いしましょうと帰路についた。



道草しながら車遍路(逆打ち)の四国88か所霊場めぐり 第86番札所・志度寺

(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます。) 

長尾寺から県道3号線をほぼ真北へ向かって走ると、志度湾に面して建つ志度寺へ達する。
距離にして7・0km、所要時間は16短い行程である(経路地図)

1・志度寺
第86番札所・志度寺
志度寺は藤原不比等(藤原鎌足の子)を開基とし、国宝の十一面観音立像が本尊である。

2・志度寺・仁王門
仁王門
仁王門から入り、書院を右手に左手に向き合うようにして大きな本堂が見える。

3・本堂
本堂
その本堂正面から左手突き当りに五重塔が見える。

4・本堂前から五重塔
本堂前から五重塔を見る
この時期はあいにく葉叢が分厚く境内を覆うため視界が狭く、すっきりと五重塔を見上げることは難しい。

5・志度寺五重塔
本堂右に大師堂がある。

6・大師堂
大師堂
大師堂を南に下がると薬師堂。

7・薬師堂
薬師堂
薬師堂から西に向かうと左手に先ほどの書院へ通じる小さな門がある。

8・書院入口
書院への門
書院の南側には淡海公(不比等)と海女の珠取説話をテーマにした枯山水の無染庭が見える。

9・珠取説話の無染庭
無染庭
その生垣の外に日本で三つしかないという曲水式庭園が広がる。

10・曲水式庭園
曲水式庭園
そのひとつが滋賀県高島市にある旧秀隣寺庭園(現・興聖寺)であるというが、十一面観音立像の楠が流出した地がその辺りであるという不思議な縁をここにも感じる。


そんなせっかくの文化遺産であるが、手入れが行き届いていないのか全体を見渡すのが難しく、実に残念である。

11・草で覆われた曲水式庭園
曲水の石組が見えなくなっている庭
この曲水式庭園の奥にひっそりとお辻の井戸がある。

12・曲水の庭と書院の生垣に沿った奥にお辻の井戸
お辻の井戸
説明版によれば、歌舞伎や浄瑠璃の演目・「花上野誉石碑(はなのうえののほまれのいしぶみ) 志度寺の段」でお辻が水垢離し、のちに身を投じて自害した井戸と伝えられるものである。

13・お辻の井戸・納経所・五重塔・書院
左隅にお辻の井戸 手前が書院、左が納経所 遠くに五重塔
そして、御朱印をいただく納経所は書院の脇に隠れるようにしてあった。

14・納経所
さて、この寺にはその由来をひも解く「志度寺縁起文7巻」と重要文化財・「絹本著色志度寺縁起絵図6幅」(鎌倉後期)が伝わっている。その構成は次のごとくである(「珠取説話の伝承圏」(大橋直義氏)より)。

  御衣木の縁起

  讃州志度道場縁起

  白杖童子縁起

  當願暮當之縁起

  松竹童子縁起

  千歳童子蘇生記(この縁起文の縁起絵が欠漏し、縁起絵図は6幅)

  阿一蘇生之縁起

 

この縁起文・絵図の第2幅・「讃州志度道場縁起」に謡曲・能の名作「海人」の下敷きとなった珠取説話が語られている。

 

唐の第3代皇帝・高宗に嫁いでいた藤原不比等の妹が宝珠を奈良・興福寺(蘇我入鹿を討った父・鎌足の供養する藤原氏の氏寺)へ贈ろうとしたが、志度の浦で龍神により奪われてしまう。そこで宝珠を取り戻すため志度を訪れた不比等は海女を娶り、一子(房前・のちに藤原道長を輩出する北家の祖)をなす。

 

海女は房前を世継ぎとするとの約束を不比等と交わし龍神から珠を奪い返すため海に潜る。宝珠は無事、不比等の手に渡るが、龍神との戦いにより海女は息絶えてしまうといった物語である。

 

不比等が海女を供養して建立した堂宇が志度寺であり、のちに藤原家を継いだ房前がこの地をたずね、母の菩提を弔い千基の石塔を建てた一部が境内に残る海女の墓五輪塔群である。

15・古跡海女の墓 志度寺
海女の墓の石碑と木柵に囲われた五輪塔群
そして、この宝珠がその後どうなったかであるが、志度寺縁起および興福寺に係る「太鏡底容鈔」に、不比等の手により興福寺の本尊の御髪に籠められたと記述されており、志度寺が藤原氏と極めて深い関係を有していることに驚かされる。

16・海女の石塔
海女の墓の石塔群
また、「御衣木(みそぎ)之縁起」にも藤原家との濃密なつながりを伝える不思議な言伝えが描かれている。十一面観音立像の御衣木つまり像材となった楠の大木に関する奇譚である。

 

近江国高島郡三尾里から流出した楠の大木が志度浦にたどり着く。凡薗子尼(おおしそのこに)がこの霊木を引き上げ、造立されたのが本尊・十一面観音立像であるのだと語っている。

 

そして、まことに不思議なことに、この高島郡三尾里から流出した楠を御衣木(像材)として本尊の十一面観音立像を造ったという同じ縁起を有する寺が奈良の長谷寺と高島郡(現高島市)に建つ長谷寺である。

17・長谷寺の登り廊
奈良の長谷寺の登廊
この両寺院にも藤原不比等と房前が本尊建立や開基に深くかかわっており、この三寺院の縁起に流れる通奏低音(つうそうていおん)は現代のわれわれに何を語りかけようとしているのか、耳を澄ましてそのひそかごとを聴き分ける必要がある。

18・白蓮山長谷寺
滋賀県高島市の長谷寺
さらに、大津市の園城寺の寺門伝記補録に、境内に鎮座する三尾神社について、三尾里から漂着した大楠にのっていた三匹の子蛇が当社の祭神・三尾明神が化身したものであったと記されている。

19・園城寺内、三尾神社拝殿
園城寺境内の三尾神社拝殿
また、その補録には奈良の長谷寺縁起との関連も記述されており、園城寺も本尊の由来ということではないが、同じ根っこを持つ一連の霊木奇譚に因縁を有す寺院である。

20・園城寺仁王門
園城寺(三井寺)の仁王門
さらに仁王門を出たところに二つの塔頭がある。

21・仁王門と左に圓通寺・右に常楽寺
仁王門に向かって左が圓通寺、右が常楽寺
仁王門を出て右が讃岐33観音霊場の圓通寺である。

22・圓通寺本堂
圓通寺本堂
左手が自性院(常楽寺)である。境内に入ってすぐ右に苔むした古い墓石が立っている。江戸時代中期に活躍した志度出身の平賀源内の墓石である。

23・平賀源内の墓 常楽寺
平賀源内のお墓
そんなこんなで歌舞伎・謡曲などの舞台を目にし、豊かな伝承の世界にも身を浸すことのできる志度寺。
24・書院の甍と五重塔
志度寺書院の甍と五重塔
弘法大師にはまことに申し訳ないが、ちょっと霊場めぐりだけで拝観するのは惜しい、見どころ満載の八六番札所のお寺なのである。


2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ

10月4日の白駒池(しらこまいけ)の紅葉である。

4の白駒池
2016年10月4日の白駒池の紅葉状況
今夏の猛暑や10月に入ってからの夏のような暑さのぶり返しなど1日の寒暖差も少ないため、紅葉自体の発色は今一つの感は否めぬところ。そこで、ちょっと写真を加工してみると・・・

3・幻想的・・・これも紅葉
幻想的・・・でも、少々やりすぎですね
そうはいいながら、まずは標高2115mの高地にある白駒池の10月4日の紅葉を写真にてご鑑賞のほどを。

4・きれいです黄葉
ここの辺りに紅葉が集中
手前の紅葉を少し入れてパチリ。

5・2016 SIRAKOMA
どうですか、この高揚感、いや、紅葉観・・・
ちょっと芸術的に撮ってみたのはいかがでしょうか。

6・白駒池もミラーレーク
どうです。この色合いは・・・
これなども好きな一枚です。

7・樹間の紅葉
樹間の紅葉もいい感じ
4日の紅葉状況から見て、この3連休が白駒池の紅葉の衣を鑑賞するにはもっとも手ごろな時期と判断した。

8・白駒池の紅葉
ミラーレークの紅葉
4日の昼過ぎも団体バスが2、3台やってきていたが、駐車場は待つことなしに入れた。

9・駐車場
広い駐車場が国道299号の両脇にあるが・・・
3連休はできたら朝早めに白駒池に到着するのがよい。相当な観光客が押し寄せることは間違いない。すると道路にたくさんの車が駐車するといった状況に。

 

日照が期待できたら、照葉紅葉に加えて、白駒池の小道を囲む原生林は苔類の緑の競演でわれわれの目を楽しませてくれるはず。

10・白駒池のコケ類
トウヒ、シラビソの樹木をおおう苔、苔、苔
日本蘚苔類学会からこの白駒の森は「日本の貴重なコケの森」に選定されている。なんと485種類ものコケ類に森がおおわれているというのである。
11・白駒の森を覆いつくす苔
まさにミドリの絨毯です
異常気象がつづく天候ではある。だからこそ、ひとときそんなことを忘れ、紅色と黄色にくわえてモスグリーンといった色彩の小世界に遊んでみてはいかが。



2016年9月、倦怠期に木屋町通りの「割烹やました」のランチは格別!

(当ブログの写真・記事等一切の転用を禁じます)

2014年、祇園祭の“割烹やました”で、涼をもとめる=京都グルメ(2014.8.13)
2013年・水無月の割烹“やました”、“あこう”の洗いで初夏の爽やかな音色を聴く=京都グルメ(2013.7.1)
割烹「やました」・・・京都グルメ編(2008.3.14)


割烹やました地図
割烹・やました

久しく、「割烹やました」をアップしていない。昨年の七夕の日に訪ねて以来、一年二か月ぶりの「やました」である。

1・押小路橋から割烹やましたを 2015年七夕の日
押小路橋から”やました”を(2015.7.7撮影)
今回は、初めて割烹やましたにお昼時に伺った。というのも、今回は帰京途中に京都で下車、今年、訪ねられていない「やました」にご挨拶をという主旨で立ち寄ったもの。

 

そして、「やました」でランチだけというのも気が引けたので、現在開催中の特別公開で目ぼしいところを訪ねようと足を向けたのが聖護院であった。

2・聖護院門跡山門と特別公開立看板
聖護院門跡の特別公開
その次第の聖護院特別公開については本家西尾八ッ橋本店の紹介の際に少し触れておいたので、ここでは省略する。

 

さて、「やました」との付き合いももう十数年になるが、お昼に伺ったのはなんと今回が初めてである。

この日は12時45分頃に店に到着。昼は2時迄の営業ということでそうのんびりとはできぬと早速に暖簾をくぐると、芹生君がいつもの大将の位置にいたのには、少々、驚いた。

3・芹生君、様になってます
芹生君、様になっている
と同時に、時間も遅めのお昼ということでお客さんもピークは過ぎたのだろう二組いらっしゃるのみで、夜の部のあの熱気を帯びた賑わいがないのにもちょっと戸惑いを覚えた。

 

板場のなかも見知らぬ新人二人が入り、二名増えて6人(大将を入れて)体制になっていた。新顔は熊谷君と竹田君、竹田君にいたってはまだひと月とのこと。胸元の名札がなんとも初々しい。

4・頑張れ、若者(左から熊谷・竹田両君)
やましたのニューフェース頑張る 左から熊谷君・竹田君
また、先輩の
部谷君が当日は焼き方に回っていた。みんなそれぞれが一流の板前への階段を一歩一歩、着実に昇っていっているのだと感じた光景である。

5・焼き方に配された部谷君
焼き方、頑張る部谷君
その部谷君をやさしく指導しているのが料理長の安達さん。安達さんとはこれまでなかなかゆっくり話をする機会がなかったが、その意味では「やました」の板前さんと心置きなく会話を交わしながら食事を楽しむには夜よりもお昼のほうが良いことをこの度知った。

6・安達春徳さん
苦み走ったいい漢、安達さん
ここ2、3年、「やました」の板場は戦場のようで少し離れた板前に話しかけるのもままならぬほどの盛況ぶり。最近では「やました」の評判は日本だけでなくネット検索で訪ねてくる外人観光客も増えるなど、すでにインターナショナルな存在である。

 

昨年もわれわれの隣はオーストラリアから初めて日本にやってきたご夫婦であったし、二年前も中国から一人でやってきた若い女性が大将の前に陣取るなど京都の料理屋もなるほど国際化の波に洗われているのだと感じたところであった。

 

そんななかで奮闘する安達さん。一見、こわもてで話しづらかったのだが、実際はずいぶんやさしい人物であることがこの日、分かった。名前は春徳と書いて、かずのりと読むのだそうで、「春日大社の“かず”ですというと、みなさん、あぁ」と納得してくれるのだと、強面から笑みをこぼし説明する姿はまさに板場の好漢と呼ぶのがふさわしい。

 

当日は山下の大将は不在とのことで挨拶ができずに残念であったが骨折した足の具合はもう大丈夫でゴルフも普通にされておられるとのことでまずは安心。下の写真は昨年の7月7日、七夕の節句に伺った時のものだが、スマフォを話題に楽しそうないつもの大将の写真をご挨拶代わりに掲載しておく。

19・スマフォで何を語る大将
スマフ片手に分からねぇなぁ・・・(2015.7.7撮影)
さて、「やました」のお昼はコースが主体であるようだが、当方、今年初めての「やました」である。いつも通りに旬のものを中心に好きなものをいただくこととした。いよいよ料理のスタート。手際よくいつも通りに先付が目の前に差し出された。

8・先付け
先付け
わたしはお昼であるにもかかわらずパブロフの犬よろしく流れ作業のように、「いつもの“桃の滴”を」と条件反射的に口走ってしまう。

9・桃のしずく
昼から桃の滴・・・
そして、家内と芹生君に念押しをするかのように、「二合だけでいい。今日は料理主体」と訊かれもせぬのに言い訳めいたことをいう。

 

そこで当日の料理は以下のごとくである。夜の部よりもバランスのとれたものとなったが、要は家内主導の注文となったということで多様な皿をたのしめることになった。

 

その当日のインパクトある一品は何といっても、鱧の薄造りである。

10・鱧の薄造り
初めていただく鱧の薄造り
一番脂の乗った秋鱧である。旨くないはずはないと、二重否定でほめるほどに絶品である。いつもいただく鱧の炙りも好みのひと品だが、こうして薄造りにした鱧を豪快に三切れほどひとつまみにして口に放り込むのも新たなる鱧食の悟りである。添えた酢橘は鱧にかけると身が白くなるので三杯酢ののぞきに滴らす方がよいというのでそうした。料理の見栄えは食の基本である、なるほどと納得した次第。


そして、グジ(甘鯛)もいつもは刺身でいただくところだが、鱧の薄造りをいただいたので、から揚げにしてもらった。

11・甘鯛のから揚げ
目先が変わる甘鯛のから揚げ
これもプリプリでおいしい。さらに、から揚げのおまけというのも変だが、グジの兜焼きがあとで出てきた。
と、思ったらのどぐろの塩焼きを頼んでいたのを思い出した。そういえば、「やはり、脂がのっておいしい」なんて会話しながら、身をほぐしては口に運んだっけ。芹生君、失礼!身の方の写真を失念。

12・甘鯛の兜焼き
のどぐろの塩焼き
これまたほっこりとして、さすが食材を吟味した“やました”の一品と報告しておこう。。

 

次に野菜の焚き合わせを頼むが、大ぶりの栗をトッピングして季節感を演出、湯葉や麩を添えて京都をアレンジした小品である。

13・野菜の焚き合わせ(穴子・小芋・栗・麩・湯葉)
京の季節感を味わう炊き合わせ
帆立と海老のしんじょうが目の前に。

14・蒸し物・ホタテとエビのしんじょう
しんじょう
これまたしっかりとした口触り。帆立など貝類大好きな家内の注文である。

そして、湯葉巻き。

15・湯葉巻き
見た目ですでにおいしい湯葉巻き
もちろんおいしかったが、この詰め物はそのとき訊いたはずだが、忘れてしまった。
16・湯葉巻きの詰め物
何はともあれ、何事もおいしければよい。

 

ほかに、皿の合間にちょちょっとサービスで出てくる“アテ”が何とも言えずうれしい。やましたならではの夜、もとい、ランチである。この椎茸、生椎茸をやましたで一週間ほど乾燥させてから戻すのだそうで、実はこれだけで十分に酒のアテにもなる手間をかけた一品で、ご飯のお伴にもなる優れものであった。

17・やましたで生から乾燥させて戻した肉厚な椎茸
アテに最高
また、このから揚げも鱧の皮であったか骨であったか? はたまたグジの始末の料理であったか失念したが、いつもながらのうれしい「やました」のサプライズであった。

18・つまみ
初めて経験した「やました」のランチ。そして、久しぶりに堪能したゆったりした「やました」の時間。

 

実のところ、「やました」での滞在時間はいつも他のお客よりずっと長っ尻である。これまで幾たびも看板後まで居続け、大将と語り合う時間がとれたものである。だが、ここ数年であろうか「やました」の名声が高まるにつれ、そうした独り占めの贅沢な時間に恵まれることがほとんどなくなってしまった。

楽しかったね
花島さんがいた2013年1月の板場
「やました」の評判が高まりいちフアンとしては大いに鼻を高くする反面、大将とサシで語り合う機会がめっきり減った一抹の寂しさがある。贔屓の客としては複雑な心境にあったことも正直なところである。

 

そんな矢先に初めてランチに訪れ、じっくり料理に舌鼓を打ち、心置きない板場との交流を深め、以前から流れていたのだというシャレた洋楽のBGMに耳を傾ける「やました」での粋なひと時。新鮮な発見、やましたを知ったころの初心に戻ったような貴重な一日であった。

 

この気持ちを表わすのに例えはちょっと適切ではないが、倦怠期にある夫婦が相手の本来持っている良さ、昔、好きだった長所を再発見、思い起こし、絆をより強くする。そういった感覚、心もちをよみがえらせてくれた2016年の「割烹やました」の格別のランチであった。



米大統領選 クリントンVSトランプの第一回TV討論は35:65でクリントンが勝った

11月8日の米大統領選の候補者、ヒラリー・クリントン氏(民主党)とドナルド・トランプ氏(共和党)が26日午後9時(日本時間27日午前10時)からニューヨーク州のHofstra University.NYにおいてTV討論を行った。

 

9時少し過ぎ、両候補者はディベート会場であるHofstra Universityに特設された壇上に登場、双方、握手を交わしたあとNBCテレビのニュース・アンカーであるレスター・ホルト氏の司会によりディベートがスタート。

 

最初のテーマは雇用問題など経済政策で始まり、TPPなどの貿易問題、人種差別問題、イラク問題や核拡散など安全保障の問題、NATO・日本・韓国などとの同盟関係の考え方、テロ対策、Birtherism(オバマ大統領はアメリカ生まれでないので大統領として不適格とする運動)、トランプ氏の納税問題などさまざまな分野,関心事において意見が戦わされた。

 

90分の予定時間であったが、討論は初回から白熱し、予定を8分超過しての終了となった。

 

雇用問題ではクリントン氏はインフラ投資の拡大により雇用を創出するとした。一方でトランプ氏は米企業の海外逃避の制限、メキシコからの関税不平等による雇用喪失などを例示し、減少を食い止めるといった話が中心で、このテーマは双方の話がすれ違う形でまずは互いの主張を述べあった。双方、落ち着いた対応で無難な滑り出しとなる。

 

次にNAFTAやTPPなどの貿易問題ではトランプ氏が実際の閣僚として務めたクリント氏に、TPP賛否について過去の発言のブレなどを指摘。クリントン氏も予想されたことでもあり、危なげない安定した対応であるが、トランプ氏が大統領になったら既存の枠組みを大きく変えることで雇用問題など別次元の展開が拓けるのではとの期待も少しうかがわせた。

 

ディベートの潮目が変わりだしたのが、アフリカ系やイスラム系米国人、有色人種に対するトランプ氏のこれまでの過激な差別発言が議論の俎上に上ってからである。

 

クリントン氏は過去および選挙期間中のトランプ氏の差別発言を具体的に指し示し、大統領としての資質、人としての資質について問題があると指摘。トランプ氏はここあたりから口調も早まり、コップに手を出し口を潤す場面が頻発。クリントン氏の口撃に話を少しずらした返答を繰り返し、最後には女性は妊娠するのでビジネスには不向きなどの過去の数々の女性蔑視発言をクリントン氏にあげつらわれ、一挙にディベートは守勢となる。

 

このテーマ以後はクリントン氏が整理された頭で各々のテーマに具体的かつ冷静に応答するのに対し、トランプ氏はその場しのぎで話しているように見えた。挙句の果てに、トランプ氏は「あなたはこのひと月ほど家にこもってこの討論会の準備に専念していた。その間、わたしは全米を巡り人々声を聴いて歩いた」とクリントン氏に発言。

 

これに対しクリントン氏は、「わたしは大統領になる準備をしっかりしていたのだ」と切り返した。

 

そして、「NATOは今では無用の長物、73%ものコストを米国が負担するなど金がかかり過ぎ」と発言するトランプ氏に対し、クリントン氏は「日本・韓国に核保有を促す発言をするなどNATOだけでなく同盟国に大きな不安を与えてきた、大統領になろうかという者は自分の発言の重み、言葉が世界におよぼす影響を真剣に考えて発言すべきである」と、まるでわがままし放題の放蕩息子を親が諭すような場面では、クリントン支持者たちは拍手喝采であったのではなかろうか。

 

このあたりから討論の最終までクリントン氏は冷静沈着にトランプ氏の口撃に対応し、懐の深さを演じきって見せた。

 

その逆にトランプ氏は各テーマが持つ大きな視点での議論展開がなく、自分が見聞きした些末とも見える事柄を具体例として持論を展開、問題がその一事に矮小化されてしまった感がある。そして、自身の納税問題に関し、「政府が他国を守るためなど多額の無駄遣いをしており、納税をしていないことは賢い判断である」と語った時には、これでトランプ氏は終わったと感じたが、討論終了後の退席時のぶら下がりインタビューでは、「当然、州税は払っている」と答えていたが、この問題は今後とも燻り続けるのではないかと感じた。

 

総じて、トランプ氏は明らかな準備不足であり、少々、ビジネス界での商売口上の上手さを過信し過ぎ、政治とビジネスとは大きな相違点があるという重要な事実を軽んじてきたトガが当夜の討論では随所で見受けられた。

 

結果、わたしの採点はクリントン氏65点に対しトランプ氏は35点となった。

 

CNNが直後に行ったHofstra UniversitySpin Roomでのコメンテーター(両陣営支持者が出席)の議論も当初は候補者のディベートの優劣について穏やかであった。しかし、クリントン氏が勝ったとの評価がその場を支配し始めると、トランプ派のコメンテーターが猛然と反発するなど、その姿はどこか新興宗教の熱烈な信徒のように見えて、やや不気味な印象を受けた。

 

CNNフロリダ州オーランドの投票先未定の選挙人を含めた視聴者22名を現地会場に招じていた。TV討論直後にその優劣を問うたが、クリントン氏勝利が16名、トランプ氏6名(クリントン氏 1:トランプ氏0・38)という結果であった。そのインタビューのなかで民主党支持の若い女性の発言が特に印象的であった。

 

民主党でサンダース議員をずっと指示してきて人物とのことであったが、クリントン氏ができぬことをトランプ氏が代わってやってくれると期待したが「大変がっかりした」と述べたのである。

 

また、討論終了直後のCNNTVによるボタンによるどちらに軍配をあげるかとの投票(ORC POLL)は、この調査に応えてくれる視聴者は民主党支持者が41%と共和党支持者を10%ほど上回っていることを前提(支持政党なしの人も3割ほどいるか?)に、この結果を見てもらいたいとして挙げた数字が以下の通りである。

 

クリントン氏62% トランプ氏27% (クリントン氏 1 に対しトランプ氏 0・44)

11%の人はどちらとも言えぬと回答したものであろう。(  )内は勝敗をはっきりさせた視聴者の中での比率。

 

わたしが討論直後に受けた印象はタイトルに掲げたごとく、クリントン氏65点、トランプ氏35点である(クリントン氏 1 に対しトランプ氏 0・54)。

 

ディベート直後の全米での評価は、オーランドやCNNの視聴者の調査からみれば、倍以上の差でクリントン氏が勝利したといっている。私の採点の方がもう少しトランプが頑張ったと考えたことになる。

 

直後の興奮状態のなかでのぶら下がりインタビューで、ある記者がトランプ氏に「今回のディベートで反省すべきところはありますか?」と質問を発したことが今日のすべてを物語っていたといえる。

 

TV討論は11月8日の本選挙に向けてあと二回開催される。予定は次の通り。

10月9日:第二回大統領候補者テレビ討論会(ミズーリ州)

10月19日:第三回大統領候補者テレビ討論会(ネバダ州)

 

トランプ氏陣営もこのままではまずいと感じたことは確かである。10月9日に向けて今度は万全の対応また反撃の妙手を繰り出してくることは必至である。今回はこれまで以上に我が国の安全保障に重大な影響を与える米大統領選挙である。次回のディベートを大きな関心を持って待つこととしたい。


“Creme de la Creme(クレーム・デ・ラ・クレーム)”の“京野菜シュー”が旨い=旅人の見た京都のお菓子

八ッ橋発祥の老舗・本家西尾八ッ橋の懐かしい味=旅人の見た京都のお菓子(2016.9.24)

霊験あらたかなる あぶり餅・一文字屋(別称 一和)=旅人の見た京都のお菓子2016.8.19

京都そば茶寮「澤正」の創作そば会席を試した2009.11.8


(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます)
 

中京区烏丸竹屋町少将井町225   075−241−4547

お土産には京都駅新幹線構内店が便利

 

つい先ほどのブログで軽薄な時流には乗らない昭和20年代生まれのこだわりについて語った。その舌の根も乾かぬうちにとはこのことであるとわれながら少々気恥ずかしいが、なにせちょっと風変わりだがおいしいシュークリームを紹介せずにはいられないので、恥を忍んでここにアップする。

 

何しろ京都駅の新幹線構内のみやげ売り場で運命の出会いがあってからこのひと月、二度もこの京野菜シューを買い求め、舌鼓を打ったほどに要ははまってしまったわけである。

1・京都駅・新幹線構内土産売場
京都駅新幹線構内・みやげ売り場
「Creme de la Creme(クレーム・デ・ラ・クレーム)」は、創業140年の“そばぼうろの元祖”石田老舗(いしだろうほ)がプロデュースするシュークリーム専門店なのだそうだ。

 

以前、うかがった“そば茶寮の澤正”もそばぼうろの元祖を謳い、そばぼうろの商標登録もおこなっていたはずだが・・・。

2・そば茶寮澤正
京都東山区今熊野のそば茶寮・澤正
あぶり餅の一文字と飾り屋のように昔のこととて、今どきの知的財産権どうのこうのと目くじら立てるなんて、千年の都を自負する京都の方々にとって、「都に元祖はいくらあってもよろしゅおす」といった様子で、いかにも懐の深いところであると、お門違いの感心をしてしまう。

3・今宮神社東門前に二軒のあぶり餅屋
今宮神社参道に二軒のあぶり餅元祖の店が
さて、わたしが買ったのは京野菜シューの5個入りセットで1080円と値段も手ごろ。包装もずいぶんとお洒落で、簡単なお使い物にはもってこい。シュークリームの種類は4種類で白味噌だけが二つ入っている。

4・オシャレな京野菜シューセット
包装がお洒落で色合いもセンスがよい
包装もなかなかお洒落で凝っているが、中身、シューの中身のクリームの彩がまた何とも言えず美しく食欲をそそる。

5・前列左から京とまと・加茂なす・万願寺とうがらし
包装以上にこのクリームの色合いは見事
こうして、ナイフでちょっと半分に切って彩りを玩味してから口に入れるのも通というもの。そして、いよいよ、お味の方だが・・・。

 

わたしがこれは面白いとその風味にほれ込んだのは万願寺とうがらしシューである。

6・万願寺とうがらし・グリーン
グリーンの万願寺とうがらしシュー
とうがらしという名前からちょっと警戒気味に口に入れたが、さわやかな青味みの味が咥内にひろがり、大げさに言えばシュークリームというものの常識を打ち破った、革命的なシュークリームである。

7・万願寺とうがらし
もちろん、京野菜の風味をクリームに混ぜ込むという発想自体が革新的であることは確かだが、最もその狙いがきわだっているのが万願寺唐辛子であると感じた。

 

また、京トマトの薄いピンクもひと口口にしてクリームの色を目にしたところで、なんといえぬトマトの味が鼻腔に届いてくるようで、これまた素晴らしい。

8・京とまと・薄ピンク
薄ピンクの京とまとシュー
トマトのもちろん臭みなどなく、口内にほのかにトマトの甘みが隠し味のように仄かな香りをただよわす。

9・京とまと
紫色が加茂なすである。

10・賀茂なす
そもそも茄子の匂いというものが薄弱であるため、これは色合いを楽しみつつおいしいクリームを堪能すればよい。

11・賀茂なす・紫
パープルの加茂なすシュー
京の白味噌は一風変わったシュークリームである。

12・かわいらしいシュークリーム・京の白味噌
京の白味噌シュー
見た目、外観からはもちろん分からないが、口にしてクリームのそこに下地が入っていて、ここに白味噌が含浸されているようである。

13・白味噌には中に下地があります
クリームと底のシュー皮の間に味噌を含浸させたパン生地が
なかなか手の込んだ仕事をしていて、これまた唸るしかない。目でも口でも楽しめる京野菜シュー、秀逸である。
14・目でも楽しめる京野菜シュー
たのしいシュークリーム
人数によって10個入りや16個入りが選べ、しかも季節によって丹後の大黒豆の紫ずきんや鹿ケ谷かぼちゃや丹波栗といった品ぞろえもあって、お土産としては目先も変わり場を盛り上げるのは請け合いの京のお菓子、お土産である。


八ッ橋発祥の老舗・本家西尾八ッ橋の懐かしい味=旅人の見た京都のお菓子

(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます。) 
       
                          住所:京都市左京区 聖護院西町7  ☎ 075−761−0131

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月10日からはじまった聖護院門跡特別公開(2016月12月18日まで)を拝観した。

1・聖護院特別公開
聖護院門跡の山門
宸殿の襖に描かれた狩野永納・益信ら狩野派の障壁画130面を一挙に見ることができた。大玄関の老松の障壁画にまず度肝を抜かれ、つづいて宸殿の各間を飾る襖絵はどれも豪華で、その巧みな筆致には圧倒される。

2・聖護院・大玄関
大玄関・正面に老松の障壁画
また、当寺は修験道・山伏の総本山でもあり、拝観時には本堂の手前廊下で法螺貝を試みに吹かせてくれたが、予想した通りプッという音すらでなかった。そして、ご本尊の不動明王像を間近で拝ませていただき、満足の体で聖護院を後にした。

 

さて、聖護院は実は今を去ること50年弱前、高校の修学旅行の宿泊させてもらったところである。当時はそれはもう部屋の襖を指で押すと隣の間に倒れ込むといった古ぼけた宿、宿坊?であったが、いまは御殿荘の名前の通り御殿のような立派な建物へと変貌を遂げていた。

3・宿泊施設・御殿荘
境内の御殿荘 昔は暗くてふる〜い建物だったような・・・
なるほど私が高齢者の仲間入りを果たすわけだ、時間は確実に流れていることを実感させられた瞬間であった。そんな感慨に耽りながら寺域をでると、そこに聖護院八ッ橋の総本店の大きな暖簾が目に入った。

4・聖護院八ッ橋総本店・暖簾
聖護院八ッ橋総本店
そして、ここ20余年八ッ橋を口にしていないことに気づき、買い求めたいと店内に入った。道路上に修学旅行生がちらほらしていたが、なかに入ってみるとショーケースの前は若者の熱気と歓声で息苦しいほど。

5・修学旅行生でいっぱいの店内
若者の熱気がいっぱいの聖護院八ッ橋店内
最近は修学旅行も贅沢になり、少人数単位でタクシーに分乗し洛中を駆け巡っている。帰りに乗ったタクシーの運転手さんの話では、昼食の場所も生徒たちの求めに応じ案内するのだとか。

 

最近の子はアレルギー症が多く、食事のお店選びも神経を使うのだそうで、昔の先生と比べたら今の先生は丸投げできるので本当に楽ですよと溜め息交じりにいっておられたのが印象的であった。

 

そんな修学旅行の学生でいっぱいの聖護院八ッ橋をわたしたちはスルーすることにして、斜め前にあるここが八ッ橋発祥の正真正銘の老舗なのだと、店構えもいかにもといった格式を感じさせる本家西尾八ッ橋本店の暖簾をくぐることにした。

6・本家西尾八ッ橋・本店
歴史を感じさせる店構え さすが老舗!!
店内はしっとりと落ち着いた造りで、店内左手に置かれた聖護院門跡から譲り受けた大門扉や酒井雄哉大阿闍梨の書が目に入る。

7・聖護院から譲られた大門扉と酒井雄哉阿闍梨の書
大門扉と大阿闍梨の書
「江戸時代から八ッ橋やと言えば、西尾だったのです」とHPで謳うだけの歴史と風格を自然と感じさせる。

店員さんの話では聖護院八ッ橋さんはいまの若い人向けに様々な現代的な味の八ッ橋を販売しているそうで、西尾の方は種類はそんなに多くはなく、どちらかというと昔風のものが主体ですとのことであった。なるほど、レモン餡入りの“聖涼レモン”とかさくら餡の“櫻花”とか餡の種類も多彩で季節感たっぷりに若い人向けのネーミングも見事ではある。

8・昔ながらの八ッ橋が幅を利かすショーケース
昔ながらの堅焼き八ッ橋が幅を利かすショーケース
しかし、高齢者への仲間入りを果たしたわれわれ昭和20年代生まれの人間がそんな軟派な時流に乗るわけにはいかない。50年弱前に買って帰った堅焼きせんべいのようなあの八ッ橋とニッキ味とせいぜい抹茶味の二種類の生八ッ橋をここ老舗・西尾で求めたという次第である。

 

帰京後、同年代の家内の友人たちに西尾の八ッ橋をお茶請けにお出しした。

9・ニッキの硬い八ッ橋と生八ッ橋
西尾の堅焼きの八ッ橋とニッキ味の生八ッ橋
みなさん、堅焼きの八ッ橋の方をみて異口同音に「あら、なつかしい」とおっしゃる。

10・ニッキと抹茶の生八ッ橋
抹茶味とニッキ味の生八ッ橋
わたしはすかさず「歯を折らないように」と、なんとも失礼なひと言を発してしまった。あぁ、後の祭り、口は禍の元と頭を低くすること暫しであった。

 

菓子をひと口、それで一挙に数十年の時代を飛び越え、各々の思い出を蘇えさせる魔法の菓子・八ッ橋。

11・昔ながらの堅い八ッ橋
修学旅行のお土産、こんなんだったかなぁ
たまには阿闍梨餅ばかりでなく、話題作りに京土産として購入されてみてはいかがであろう。懐かしい青春の匂い、ニッキの味があなたを一足飛びにお肌ツルツルの世界へといざなってくれるはず・・・。

 

最後に八橋の名の由来であるが、WIKIPEDIAによれば、「箏曲の祖・八橋検校を偲び箏の形を模したことに由来するとする説と『伊勢物語』第九段「かきつばた」の舞台「三河国八橋」にちなむとする説がある」と書いてあった。

 

そこでわたしの新説であるが、仙洞御所の南池に架かる角々とした八橋の形がいかにも堅焼きせんべいの形そっくりで、京のみやびを思えば、その方が似合っていると思うのだがいかがであろうか。

12・仙洞御所の八橋
仙洞御所南池の八橋
中国の庭園にはこの八橋形式の橋が多くみられるのだが、角々と橋を曲げることで真っすぐにしか進めぬ邪鬼を通せん坊するためだという。

 

八ッ橋をひと口、口にすれば邪鬼を追っ払うことができるという謳い文句で宣伝したら、久々の八ッ橋ブーム到来ってなことにならないだろうか。そんなわらべのような夢想にひたらせてくれた本家西尾の八ッ橋であった。



メルヘン街道沿いのランチ 懐石料理・“たてしな藍”はいかが=蓼科グルメ 37

(当ブログの写真の転用・二次利用を禁じさせていただきます)


茅野市蓼科高原横谷峡  ☎ 0266-67-5030


本来、“たてしな藍”は藍染と懐石料理のお宿で有名である。

1・藍染の暖簾がかかる入口門
藍染の暖簾がかかる”たてしな藍”の門

しかし、われわれは宿客ではなく、今回もお食事のみをたのしみにいった。前日までの予約を必要とするが、宿泊がなくともお料理のみでも対応をしていただける。


20年ほど前に伺ったきりで長い無沙汰をしていた“たてしな藍”に「もう一度、行ってみたいね」と語り合いながらもだらだらと月日が流れてしまった。

2・たてしな庵の宿玄関
たてしな藍の宿泊処・玄関

猛暑の東京を逃げ出して、パン工房での作業に従事する娘のお盆休みも兼ねて、今回は別荘でのんびりとと思ってお店の予約もほとんど取らずに蓼科へ向かった。


しかし、やっぱり食いしん坊のわたしたち。今日のお昼はどうしようかと迷ったその日、家内が藍はどうかとの提案があった。スマフォでHPを開けると、食事のみでも可とあったが、前日までに予約が必要との注意書き。電話だけでもと連絡したところ、ちょっと確認しますといってしばらくして大丈夫ですとの回答。当方、お昼にありつけたと胸を撫でおろし、早速、“たてしな藍”へ直行。

3・メルヘン街道沿いの”たてしな藍”駐車場
メルヘン街道沿いに、”たてしな藍”駐車場

駐車場へ車を止め、あぁ、こんな風だったなと思い出しながらその風情のある門をくぐる。

4・たてしな藍の門
この門内が”たてしな藍”

淡い木漏れ日を落としてゆるやかにのぼる石段がつづいている。

5・木漏れ日を落とす石段
木漏れ日を落とす石段

突き当りのところで、石段が左右に分かれていた。

6・石段の突き当り
石段の右手に”たてしな藍”の宿、左手に食事処・山味庵

案内を見ると右手が宿の“たてしな藍”となっていた。

7・たてしな藍・宿
たてしな藍・宿の玄関

そして、左手が本日予約の食事処の“山味庵”である。

8・山味庵
山味庵玄関

20余年前に夜の懐石で伺ったときは、確か右手の旅館の大広間に通され、藍染の衝立で仕切られた座卓で懐石料理をいただいた記憶がよみがえった。山味庵なる別棟の食事処など当時はなかったのではないかと思う。


早速、山味庵に入り名前を告げると、こちらですと館内を案内された。

9・山味庵の個室へ
落ち着いた館内

途中には“酒厨ちろり”なる宿泊客用のおしゃれな館内バーもある。

10・酒厨ちろり
酒厨・ちろり

そして、左手奥にあるひとつの個室に通された。最近、よく見受けられる張りぼての安っぽい和室ではなく、しっかりとした漆喰壁の本格的な造りであった。

11・個室食事処
当日のランチの個室

その個室の前で右手を見ると、まだ、多様な個室があることがわかった。

12・個室もいろいろあります
多彩な個室が用意されている

当日は四季の昼懐石3,900円(税・サービス料込み4,633円)のコースであった。他に5000円(同5,940円)のコースがあったが、われわれには3,900円のコースでちょうど良い量であり、質であった。


メニューは以下の通りである。

小鉢 もろこし豆腐 万願寺唐辛子

13・小鉢・もろこし豆腐

椀 鱧の葛打ち 梅肉 茗荷 木の芽

14・椀・鱧の葛打ち
蓼科で鱧 これも粋!

造里 信州サーモン混布〆 豆乳豆腐 妻一式

15・お造り・信州サーモンの混布〆と豆乳豆腐
信州サーモン 脂がのって美味しかった

焼物 信州福美鶏の朴葉焼き

16・信州福美鶏の朴葉焼き  17・福美鶏
朴葉焼き                信州福美鶏

煮物 高原の野菜炊合せ 海老のそぼろ餡かけ

18・高原野菜炊合せに海老そぼろ餡かけ

ご飯 とろろご飯 香の物の二種盛り

19・とろろご飯
とろご飯おいしかったです

水菓子 葛きり 白玉団子 黒蜜

20・葛きり・白玉団子に黒蜜かけ
葛きり、なかなでした・・・

とろろご飯の前にすでにわたしのお腹はいっぱいでご飯を遠慮しようと思ったが、目の前で茶碗にトロロが掛けられるのを見たら、無性にご飯が食べたくなって箸をつけた。


料理のお味はあっさり味で、若い人には量とともに味も少し物足りないかもしれない。しかし、ダイエット目標を確実に達成し続けている娘も量はこれで満足。また、血圧が少し高めの家内もダイエットもかねて良質ともに十分に満足。


そして、高血圧症で、かつ再び、お腹のふくらみが気になりだしたメタボ軍団再加入の危機にあるわたしには、味も量も十分すぎるほどであった。


リゾート地の個室でいただける懐石料理、値段を考えるとコスパ最高の、しかも雰囲気最高のお店であったのだと認識しなおした一日であった。

館内照明もセンスがよい
落ち着いた照明

こうして20数年ぶりに蓼科で味わった懐石料理。三人とも大満足の態で緑陰の小道を帰路についた。

緑陰を帰路につく
緑陰の小道をおりてゆく・・・

たまにはこうした雰囲気で避暑地の時間を過ごすのも目先が変わっていいんじゃないのかな・・・と思わせた大人びた空間であり、静謐なる小世界であった。

猛暑の八月、北八ヶ岳ロープウェイで天空の坪庭(ピラタスの丘)に涼む

(当ブログの写真の転用・二次利用を禁じさせていただきます)


昔は冬、ピラタススキー場、夏はピラタスの丘、あるいは坪庭と呼んでいた場所である。

1・チロル風のロープウェイ乗り場です
北八ヶ岳ロープウェイ乗車口

現在は、夏場は坪庭、冬はピラタス蓼科スノーリゾートと呼ばなければいけないらしい。

2・北八ヶ岳ロープウェイ乗り場
スイスに来たみたい

その懐かしいピラタスの丘に涼を求めて娘と家内と3名で定員100名という大きなロープウェイで標高2237mの高所にある山頂駅まで登っていく。

3・1北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅
山麓駅に停まるロープウェイ

この北八ヶ岳ロープウェイはふもとの山麓駅(標高1771m)から八ヶ岳連峰のひとつ北八ヶ岳を構成する北横岳(標高2472m)と縞枯山(標高2403m)の鞍部に広がる通称坪庭と呼ばれる平坦地を結ぶロープウェイである。

3・ロープウェイ

この日、行き違うロープエェイからいくつもの紅葉のような手が振られていた。夏休みであることを実感する。また、ロープウェイからの景色は天気とも相まって、さすがに痛快であった。

4・ロープウェイからの景色
2016年8月、素晴らしい景観です

そして、右手に広がる縞枯(しまがれ)山の縞枯現象を目にするが、その自然のメカニズムはまだ解明されていないという非常に珍しいものである。

5・縞枯れ山 縞枯れ現象
縞枯現象

この現象は山全体が枯れ木の山になっていくのとは異なり、年々、山腹の縞枯れのエリアが移動してゆき、山自体、山林はずっと生き続けてゆくのだというから奥深い自然の営みのひとつといってよい。


実際に、30余年前に見ていた縞枯山の緑の比率は変わっていないと言い切ってよく、景観に大きな変化は認められない。


また、運がいいと鹿やニホンカモシカをロープウェイから認めることができるが、この日はその幸運には恵まれなかった。そんな興味満載の搭乗もわずか7分ほどで山頂駅に到着する。

6・北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
山頂駅

山頂の温度は真夏の昼間で20度前後、朝夕は10度を下回ることもあるという。この日は寒いと感じるほどではなかったが、ヒンヤリとした涼風が坪庭を吹き抜けてゆくのがわかる。そして、山頂駅からすぐに雄大な坪庭の景観が見渡せた。

7・1坪庭の全景 前方の高台が溶岩台地
山頂駅からの坪庭の景色

この不思議な景観は八ヶ岳最後の噴火で出来た溶岩台地ということだが、すり鉢状になった目の前の場所は平坦地になっており、山上に突如、天空の草原があらわれたようなそんな奇妙な感覚にとらわれる。

7・天空の草原
天空の高原

ここに溶岩台地をめぐる周回コースの散策路が整備されている。一周約1000m 所要時間約30〜40分で廻ることができる。


平坦地をのんびりと歩いてゆくと、溶岩台地へ登る急な石段にぶちあたる。初めてではないとはいえ、足の不自由なわたしである、ちょっと気合を入れて最初の一歩を踏み出す。

8・最初、急な石段があります
溶岩台地へ急登です

杖を片手に足元に注意しながらゆっくりと登って行く。手すりがつけられているので思ったよりは楽な急登? 日本百名山一筆書きの田中陽希さんじゃあるまいし・・・であった。

9・第一休憩所まであと少し
あと一息で第一休憩所

登り切った先に第一休憩所があるが、その直前の路端に赤い実をつけたかわいいクロマメノキを見つけた、いや、家内が見つけてくれた。こちらは急登で足先を見つめることで精一杯の状況であるのだから。

10・クロマメノキ
クロマメノキ

その少し先にあざやかな黄色の花を咲かせたキリンソウが咲いている・・・と教えられる。

11・キリンソウ(麒麟草)
キリンソウ

荒涼たる溶岩の瓦礫のすみに隠れるようにして咲く可憐な高山植物。その生命力、自然の営みのたくましさに心底、頭が下がる瞬間である。


ようやっと第一休憩所に到着する。あぁ、そこからの展望は絶景である。

12・第一休憩所からの景観
なかなかな絶景です

急坂の疲れをここで癒し、いよいよ溶岩台地へと足を踏み入れる。

13・坪庭に広がる溶岩台地
太古の落とし物・・・

太古に山頂に噴出した溶岩が露出し転がっているそのさまは不気味で、怪異とすらいってもよい。そんなとき、大きな奇岩が目の前をふさぐように屹立している。

14・1奇岩もいっぱい
ポンピドー美術館でもお目にかかれぬアヴァンギャルド

生半可なアヴァンギャルドよりも数段、前衛的な自然の彫刻である。

そして、溶岩台地には這松(はいまつ)が叢生しており、その中の周遊路をさらに進んでいく。

14・這松(ハイマツ)と溶岩のなかをゆく
這松を分けて歩く感じ

視界いっぱいに多彩な溶岩が飛び込んでくるが、これが早朝であったとすると、人っ子一人いなかったとすると・・・と考えると、背筋が凍るような寒々とした情景である。遠くに見える縞枯れが一層、その気持ちを募らせるのである。

15・太古の溶岩が山頂に広がる 遠くに縞枯れ現象
まさに溶岩台地、遠くに縞枯現象

そんな這松以外に生き物の息遣いを感じることができぬ天空の世界をテクテク歩いていく。その心中の思いとは裏腹に吹き渡る真夏の風はことのほか頬にやさしい。

16・溶岩台地を歩く
瓦礫のなかを歩くよう・・・

しばらくして、ようやくというか溶岩台地を後にする木製階段に到達する。

17・溶岩台地から階段で下の木道に出ます
急勾配だが木製階段がしっかりしているので安心

この下りも急勾配であるが、手すりも整備されたしっかりとした階段であり、ここはゆっくりと下りれば何の問題もない。


下の木道を歩き出すと、すぐに薄桃色のハクサンフウロの花をわたしが見つけた。

18・ハクサンフウロ
今年もよろしく・・・ハクサンフウロ

大好きな高原の花である。目に飛び込んでくるのだろう。すると、すぐ先にシナノオトギリソウという黄色い花が見えてきた。

19・シナノオトギリソウ
シナノオトギリソウ

溶岩台地の荒涼たる色彩世界のなかから生還した身には、黄色という色は活力にあふれた命をイメージさせることに気付いた。標高2237mの散策路の路端には命の賛歌を歌うようにいろいろな草花が目立ってくる。緑の草のなかに小さな白いオダマキの花を見つけた。

20・白いオダマキ
白いオダマキの花

次にくっきりとした黄色が目立っている金露梅は自然と目に飛び込んでくる。

21・キンロバイ(金露梅)
目立ちたがり屋の金露梅

すると、えっ? ワレモコウが咲いているではないか。ここはもうとっくに秋が舞い降りてきていることを知らされる。

22・もうワレモコウが咲いていました
ワレモコウがもう咲いている

今年もはや夏が過ぎようとしているのだ・・・光陰矢の如し・・・

物忘れ、新しい知識欲の減衰・・・老化の兆候が色濃く迫って来たわが身に、この花はなんじゃ? 名前も知らぬ花である・・・

23・この花は?
あなたの名前は?

調べる気力とて欠乏したわたしである。誰か教えてくだされ・・・


足弱な娘と麻痺をかかえるわたしを伴い、一人元気な家内との坪庭散策も約50分で無事、終了、下山の運びとなった。

24・定員100名の北八ヶ岳ロープウェイ
下界に戻ります

足早にロープウェイに乗り込み、山麓駅という俗界へとまたわが身を沈めに降りて行った。山麓駅の建物内は広く、軽食が可能な大きなスペースやTシャツなど衣類や特産のコケモモジャムやドレッシングなど豊富な食材もお土産として展示されている。

25・ロープウェイ改札口へ お土産もたくさんあります
品ぞろえ豊富なショップです

あっという間に世俗の垢に染まったわたしと娘は、コケモモ・ミックスソフトクリームなる悪魔の誘いにいとも簡単にからめとられ、ご覧のようなおいしそうな写真のものを手に、いや、口に入れたのである。

26・苔桃ミックスソフトクリーム
濃厚なミルク味のバニラにコケモモの酸味がほどよくてオイシイ!
コケモモのフルーツソースと胡桃味噌
コケモモのフルーツソースと胡桃味噌を土産に買いました

そして、隣接する蓼科アミューズメント水族館を20年ぶりで訪ねてみた。

27・蓼科アミューズメント水族館
蓼科アミューズメント水族館

これだけ高地にある水族館も珍しい。そして、すべて淡水魚の水族館である。

28・高原に泳ぐ熱帯魚
魚種も豊富な水族館です
真夏でもさわやかなここ蓼科で、熱帯魚観賞もまぁこれはこれで乙なものだと、館内をゆっくり廻って、俗世から天空の浄地へ、そしてまた、下界の日常に戻っていった短くも奥の深い真夏の一日を過ごした。2016年の夏もあと少しで終焉を迎える。


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